動労千葉が訪韓、民主労総9万労働者大会に合流
11月11〜14日、関道利委員長、渡辺剛史書記長をはじめとする動労千葉の4人が3年ぶりに訪韓し、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の全国労働者大会に合流。動労千葉と民主労総ソウル地域本部との連帯はさらに深まった。大会の前後にはソウル市内の闘争現場を訪問、労働者たちと懇談し激励を交わした。全学連からも赤嶺知晃委員長ら5人が参加し共に闘った。
激しい雨をついて開催された「労働改悪阻止!労組法2・3条改正!民営化中断!チョンテイル烈士精神継承2022全国労働者大会」には、パククネ元大統領を打倒した2016〜17年「ろうそく革命」以降最多の9万人超が全国から結集。1970年11月13日、過酷な労働現場の状況に怒り、ソウルの平和市場で自らの体に火を放って決死の抗議をした青年労働者チョンテイル(全泰壱)烈士の精神を継承し、ユンソンニョル政権の労働改悪攻撃と対決して闘う決意を打ち固めた。産別ごとの前段集会を終えた組合員たちはデモで本舞台へと結集し、ソウル都心の大通りを埋め尽くして大会が開催された。
ヤンギョンス民主労総委員長は発言で、ユン政権が掲げる「小さな政府」の本質は民営化だと喝破。労働者が生きていけない社会を変える闘いの先頭に堂々と立つことを宣言した。
闘争現場からは、今夏1カ月の職場籠城(ろうじょう)闘争を闘った金属労組の巨済統営古城(コジェトンヨンコソン)造船下請け支会、不法派遣と闘ってきたパリバゲット(ベーカリー)支会、医療の民営化阻止・公共医療拡充へ闘う保健医療労組、公務員労組ソウル地方本部ソンパ区支部などが発言。労組活動の権利をかちとるための労組法2・3条改正、各産別での民営化阻止を訴えた。
動労千葉は民主労総ソウル地域本部とともに会場の最前列近くで参加した。動労千葉が参加していることが報告され、関委員長が立ち上がってあいさつした。
大会に続き、10月29日のイテウォン惨事で犠牲になった青年たちを追悼し、大統領の謝罪と国務総理の退陣、責任者処罰を求めるろうそく集会も開催された。
●ストに向け闘う鉄道労組と交流
動労千葉訪韓団は12日、鉄道労組ソウル本部を訪問、交流した。約2万1千人の組合員を擁する鉄道労組は現在ユン政権の民営化攻撃と対決するストライキに向け闘っている。
11月5日には、貨物列車の駅で作業をしていた33歳の青年労働者が列車に接触して死亡する事故が起きた。人員不足と当局の安全対策の不備が原因だ。民営化が強行されれば全面的な安全破壊は必至だ。
民主労総はこの11月末から12月の初めにかけてゼネスト総力闘争を構え、街頭に出て闘っている。この闘いと連帯し、日本の地で階級的労働運動を復権させよう。日韓労働者の国際連帯は、東アジアを戦火の中にたたき込む日韓米軍事同盟構築を阻止する力だ。この団結のもと、岸田政権を打ち倒そう!
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