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ギリシャ全土で暴動、少年虐殺に怒り。労働者はゼネストへ

 ギリシャの首都アテネで12月6日土曜日にデモ隊に警察が発砲し、15歳の少年を射殺したことから暴動が発生した。暴動は、アテネだけでなく、第2の都市テッサロニキや南部のパトラス、クレタ島など7つ以上の都市に拡大した。さらに暴動は7日、8日、9日と4日間にわたり10以上の都市にまで拡大し、若者が火炎ビンで警察に応戦し、銀行や警察施設、新民主党事務所、商店などが燃やされ、また警察官が暴動のターゲットにされた。大学生たちは大学にバリケードを築いて立てこもり、警官隊の突入を阻止している。


 事件の発端は、6日夜9時頃、パトロール中の警察車両が30人ほどの若者に取り囲まれたのに対し、警官が発砲し、それによって15歳の高校生が死亡した事件である。発砲した警察官2人が拘束されたが、地面に向けて撃ったと主張している。7日日曜日には、直ちに抗議デモが行われ、アテネのアレキサンドラス通りでは警察総司令部に向けたデモが、シンタグマ広場では国会に向けたデモが警官隊によって阻止され、暴動となった。警官隊が催涙弾を使ってデモを鎮圧しようとし、デモ隊が火炎ビンで応酬して、付近の商店が燃える事態となった。
 9日には少年の葬儀がアテネ市内で営まれ、再び警官隊との衝突になった。国会周辺では1万人が集まり、少年の射殺への抗議と経済危機やカラマンリス政権の汚職を弾劾した。一連の事態で200人をこえる若者が察によって逮捕された。
 若者の暴動への決起を受けて、大学教授たちは組合が24時間ストを打ち出したことに対して3日間のストを呼びかけている。これに呼応し、他の組合も12月10日水曜日に24時間ストを予定している。10月8日に民営化反対で24時間ストを打ち抜いたオリンピック航空の労働者も10日に24時間ストを行うことを打ち出した。10日は政府の年金改革反対でゼネストが予定されており、これが一つの闘いに結合している。ギリシャはまさに革命情勢に突入している。

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