カリフォルニア大バークレー校で、巨大な「占拠」運動
●教育民営化・学費値上げ反対
11月2日、オークランドの歴史的なゼネストには、隣街のバークレーからも多数の学生・労働者がかけつけた。 その一週間後、11月9日にはカリフォルニア大学バークレー校で、爆発的な大結集で、巨大な集会と「占拠」運動が行われた。
●民主党知事への幻想が吹き飛んだ 共和党シュワルツェネッガー前知事の民営化、労組破壊、教育予算大幅カットに対して学生、労働者は、昨年3月4日、全州100万人の教育ゼネストをたたきつけた。だが、体制内労働運動は、その怒りを州知事選での民主党ジェリー・ブラウン支持運動に流し込んだ。
だが、ブラウン新知事は、前知事以上に教育予算をカットしている。
そして、連邦政府、州政府、大学当局、金融資本が一体となって学生をローン地獄に引きずりこんでいる。全米で学費ローンの総額は1兆ドルにものぼる。
11月16日には、カリフォルニア大学理事会がサンフランシスコ校で会議を開き、去年に続きさらに学費値上げを決定する。
写真:11・9スプロールプラザ集会
●11月16日理事会の粉砕と占拠運動を決議
11月9日、キャンパス内のスプロール・プラザに3000人の学生と大学職員の労働組合が結集した。昨年、全学連訪米団が参加した3月4日教育ゼネストのデモと同じ規模だ。
デモ隊は、近くのバンク・オブ・アメリカ支店までデモをし、閉店に追い込んだ。
「教育は学費ローン地獄だ!」
「教育予算カットするな! 授業料なくせ! 教育を無料化せよ!」
「われわれは99%だ! 理事会は1%だ!」
その後、「総会」を開き、「16日の理事会の会合を封鎖する」こと、そして「スプロールプラザにキャンプを設営し、民営化と教育予算カットを覆す。…全米的な『占拠運動』と連帯する」ことを決議した。
●スクラムで機動隊を押し返す
警棒、催涙銃で武装した大学警察と郡の警察の機動隊はキャンプ設営の場所を襲撃してきたが、学生たちは堅いスクラムを組んで設営予定地を守りぬいた。
警察は夜間、学生たちの人数が減った所を狙って再び再び襲撃してきたが、たちまち数千の学生が結集し押し返した。
16日は、バークレー校だけでなく、サンフランシスコ校をはじめ、全カリフォルニア州の学生・大学職員が決起する。(S)
写真上:11月10日警察の弾圧に抗議する集会
写真下:11月9日大学近くのドュラント通りで座り込み
ビデオ
11.9の大集会
http://www.youtube.com/watch?v=xc1F2ZE1dOw
キャンプ設営を決議した総会
http://www.youtube.com/watch?v=klUQ0-5scDk&feature=relmfu
警察の襲撃と対決
http://www.youtube.com/watch?v=NSat-nRefXY&feature=relmfu
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