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現代自動車非正規職支会が第2次ストライキを決意

s20110211a-1.jpg 2月9日、現代自動車非正規職支会は、蔚山工場本館前の広場に組合員250人を集めて総決起大会を開き、第2次ストライキに立ち上がることを決意した。会社側は職制1000人を大挙動員、広場を取り囲んで威圧したが、大会はこの妨害を真っ向から打ち破ってかちとられた。非正規職支会のユンソゴン事務局長は、工場占拠解除後の60日間に行われた資本との交渉をふりかえり、「6回の交渉で出てきた労使(正規職労組執行部と現代社)の合意案はゴミの案だ。とうてい受け入れることはできない。2度目のストを断固決意しよう」と訴えた。各工場からの発言の最後に、同じくこの日、ソウルの曹渓寺で無期限ハンスト座り込みに突入したイサンス支会長の決意が電話で伝えられ、全員が新たな決戦への突入を誓い合った。 

s20110211a-2.jpg 現代車非正規職支会は2月7日に臨時代議員大会を開き、第2波ストの組織化に踏み出す方針を決定した。現代車資本は工場占拠を解けば交渉に応じると言いながら実際にやってきたことは、組合員に対する巨額の損害賠償請求や告訴告発、労組への弾圧と分断工作でしかなかった。解雇者の復職も一部の選別的復帰しか認めないと主張した。金属労組現代車支部(正規職労組)執行部は1月25日の交渉で、会社側の主張を大幅に受け入れた内容で合意し、その合意案を呑むよう非正規職3支会に迫ったが、3支会はこれを「われわれ組合員をみな殺す案だ」と即座に拒否した。7日の代議員大会はこのことを確認し、さらに「正規職と非正規職が共同で作業して、元請管理者からすべての作業指示を受ける製造業では、下請労働者は不法派遣だという昨年7月の大法院判決の根拠は一つも変わっていない。現代車工場の中で働くすべての下請労働者が現代車を作ってきた事実も変わっていない。現代車工場の全労働者が団結して闘える要求、『すべての社内下請労働者を正規職に転換せよ』という要求は正当だ」「われわれは工場占拠の間に見せた組合員の仲間たちの不法派遣正規職化闘争の熱望を忘れない。自分の体を燃やし、闘いの精神を見せたファンイナ同志を忘れない」と、第2次闘争の開始を決断した。
 イサンス支会長(写真③)ともう1人の現代車非正規職解雇者は、これを受けて9日午後から曹渓寺での無期限座り込みに入った。イサンス支会長は昨年の工場占拠ストライキにより逮捕令状が出され、現在指名手配中だ。蔚山の現場で陣頭指揮することができない中で、非正規職闘争の正当性と指名手配の解除を訴えるため、ソウル市内でのハンs20110211a-3.jpgストに突入したのだ。
 イサンス支会長は「これまで私たちが交渉だけに期待していたため活動が萎縮し、混乱した。だが現場にはまだ戦う力が残っている。私をはじめ仲間たちは『仲間を信じ、私を信じ、正規職化を勝ち取ろう』というスローガンが一番好きだ。おそらく会社は組合員にさまざまな懐柔カードを持ち出すだろうが、互いを信じ、これを越えることが必要だ」「正規職との連帯も、壁を突破するには闘争主体が自ら戦うしかない。正規職に助けてもらうだけでは現代資本を変えることはできない」と決意を表明した。
 翌日の10日、ソウル高裁は、一審に続き、現代自動車蔚山工場で2年以上働いた非正規職労働者は実質的な正社員として認めなければならないという決定を再び出した。この判決をも武器に、韓国屈指の大企業で、非正規労働者の大決起が再び爆発しようとしている。連帯し、ともに闘おう。(千) 

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