動労千葉、運転基地再編粉砕へスト決起集会
動労千葉は11月11日夜、「基地再編攻撃粉砕! 京葉構内外注化阻止! 組織拡大!」をスローガンに総決起集会をDC会館で開催した。11・6労働者集会の一連の取り組みを終え、翌日からの訪韓闘争を控えたあわただしい中であったが、DC会館の大会議室を埋めつくす組合員が結集し、今秋から来春の課題についてがっちりと意思統一を行った。
写真:決起集会に向けてシュプレヒコールを上げる動労千葉の組合員
あいさつに立った田中康宏委員長は「現在、佐倉運輸区新設―運転基地再編攻撃との攻防のただ中にある。当局は、移行のスケジュールも要員数も明らかにしないまま、とにかく線見訓練だけを強行している。こんなことは前代未聞だ。数百人にも及ぶ異動を組織破壊攻撃に使いきろうとしているからだ」と当局の腹黒い狙いを徹底的に断罪した。そして「5日から銚子支部を先頭に線見訓練拒否の指名ストに入った。12月からは千葉運転区でも訓練が予定されている。われわれの要求は一つ、本人の希望しない配転をするなということだ。当局が姿勢をあらためない限り、連日1人、2人という指名ストを徹底的にやり抜こう」と組合員に訴えた。さらに京葉車両センターでの構内業務外注化についても「10月1日実施を止め11月1日実施も止めた。ジワジワと会社を追い詰めている。千葉支社は計画を縮小して『12月1日実施は無理だが年内にも実施したい』と言っている。攻防の核心は来春の検修業務全面外注化にある。なんとしても外注化の実績をつくりたいのだ。京葉車両センターでの業務外注化を絶対阻止し、攻めて攻めて来年4月の決戦に持ち込もう」と述べた。そして「基地再編、検修全面外注化、グリーンスタッフ雇い止め、新人事・賃金制度のすべてが来春闘で問題になる。銚子支部・千葉運転区支部の指名スト、検修職場での外注化阻止闘争をやり抜き、来春の闘いへとなだれ込む」と今秋から来春にかけての闘いの方向性を示した。
JR千葉支社との交渉報告を川崎昌浩執行委員が行い、当該支部からの決意表明に移った。銚子支部の渡辺靖正支部長は「支部で議論を重ねた末に指名ストに突入した。銚子運転区廃止反対、地方ローカル線切り捨て反対を貫いて闘う」と発言、千葉運転区支部の大野茂支部長は「会社は組合をなめきっている。絶対にまともな形では佐倉運輸区を始められないところまで会社を追い込む」と決意を表明した。幕張支部の代表は「検修職場にも来年4月1日の検修全面外注化という大攻撃が迫っている。団結を固めて闘い抜く」と述べ、京葉支部の青年組合員は「10月実施も11月実施も阻止し、自分自身『やればできる』と実感した。組織拡大闘争を全力で頑張りたい」と語った。
基調報告を行った長田敏之書記長は「基地再編をめぐっては会社も後ろを切られている。訓練ができなくて困るのは会社だ。闘いを通して当局を追い詰め、われわれの土俵に引きずり込もう。とことん線見訓練阻止の闘いを貫くハラを固めてほしい」と訴えた。そして「会社は検修職場についても『ライフサイクル』なんてことを言い始めている。子会社への出向のことだ。これは単なる出向で終わらない。最終的には転籍にまで行き着く攻撃だ。攻防の最大の焦点は組織拡大闘争にある」と攻防の核心点を突きだした。動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長の連帯あいさつ、各支部の決意表明で総決起集会を締めくくった。集会終了後、参加した組合員と支援は千葉駅隣にあるJR千葉支社前に移動、繰り返し怒りのシュプレヒコールをたたきつけ意気高く抗議闘争を貫徹した。(O)
写真:JR千葉支社に向かって怒りのシュプレヒコールを上げる動労千葉
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