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「労組なき社会」にさせない 関新委員長体制を確立 動労千葉が定期大会を開く

新執行部が並んだ。JRが「労組なき社会」を狙い、安倍政権が改憲に突き進むただならない情勢の中で、動労千葉の全蓄積をかけて組織拡大で勝負する決意が表明された(9月30日 DC会館)

動労千葉は9月29~30日、DC会館で第49回定期大会を開き、関道利副委員長を新たな委員長に選出した。JRは運転士と車掌の職名を廃止する「新たなジョブローテーション」をはじめ鉄道業務の全面的な外注化=分社化を狙う第3の分割・民営化攻撃をかけている。「労働組合のない社会」をつくろうとするJRの攻撃は、安倍政権が進める改憲とも一体だ。動労千葉はこれと総力で立ち向かい、結成以来40年の全蓄積をかけて、組織拡大で反撃する方針を打ち立てた。
組織拡大で立ち向かう
あいさつに立った田中康宏委員長は、運転士と車掌の職名を廃止する「新たなジョブローテーション」について、「JRの正社員の象徴である運転士の職をなくすのは国鉄分割・民営化の時もなかったことだ。歴史の転換点をなす攻撃だ」と指摘した。そして、「『労組のない社会』のモデルをつくるJRの攻撃と全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧は、憲法を改悪し戦争のできる国をつるためのものだ。絶対に粉砕しなければならない」と訴えた。

関道利新委員長が抱負を語った

また、「動労千葉の二十数年の外注化阻止闘争に勝利の展望がある。CTS(千葉鉄道サービス)幕張事業所の職場代表選挙で圧倒的勝利をかちとったが、動労千葉の力を発揮するのはこれからだ」と述べ、11・3労働者集会への全力結集を呼びかけた。
運動方針を川崎昌浩書記長が提案した。①1047名解雇撤回へ国鉄闘争全国運動を全国の職場・地域に拡大する、②第3の分割・民営化攻撃粉砕、反合理化・運転保安確立へ闘う、③20春闘勝利へ労働運動の復権をかけ立ち上がる、④改憲・戦争と「働き方改革」に突き進む安倍政権と対決し、11・3集会の大成功を勝ち取る、⑤すべての力を組織拡大に集中し、全組合員の総決起を勝ち取る――を柱とした闘争の課題を打ち出した。
特に、最大10年で運転士・車掌を強制異動する「新たなジョブローテーション」の強行を前に、職場の怒りと不安が高まる中で、青年労働者がこれに反対の声を上げられる状況をともにつくり出すことが重要だと訴えた。
また、乗務員勤務制度改悪による運転士への過酷な勤務の強制が本格化する来年3月のダイヤ改定時が決戦となること、JRが検修業務の全面的な外注化に乗り出す中で、JRとCTSを貫く組織拡大が外注化を阻止する鍵になることを強調した。そして、「エルダー(定年後の再就職)職場こそ攻防の最焦点」と全員の奮起を促した。
●次世代の執行部が発足
討論では、検修職場の代議員が、外注先のCTSで人材育成が進まず要員が不足し、外注化が大破綻しているにもかかわらず、検修業務の全面外注化を進めるJRへの怒りを語った。運転職場の代議員は、「新たなジョブローテーション」やワンマン運転の拡大、改悪乗務員勤務制度と闘い、組織拡大に結びつけると決意を述べた。
貨物職場の代議員は、千葉機関区に新規採用者を配属しないJR貨物の攻撃の中で、60歳を超えても本線運転士として働き続けなければならない過酷な現実への怒りをぶつけた。
台風15号は、動労千葉組合員にも大きな被害をもたらした。木更津支部の代議員は、いまだに久留里線の久留里―上総亀山間の不通が続く中、JRは廃線をたくらんでいると危機感をあらわした。運転職場の代議員は、台風で運輸区も被害を受け、運転士はまともな休養もとれずに乗務させられたと告発した。
さらに、青年部が「全組合員が危機感を持って組織拡大に取り組んでいただきたい」と切実な思いを表明した。
総括答弁で田中委員長は、厳しい状況の中で動労千葉が団結を維持してきたことの意義を強調し、「動労千葉が組織拡大に転じたら、大きな影響力を持ち、闘う労働運動の復権に進める」と訴えた。
運動方針を採択し、スト権を100%の批准で確立した。役員選出では、関副委員長が新委員長に選ばれて、次世代の新執行部が発足した。
新役員あいさつで関新委員長は、「非常に重い役目だが、最先頭で闘う。敵は大きいが強くはない。一糸乱れぬ団結で闘おう」と意気高く宣言した。

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