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深圳(シンセン)の石塚感応電子工場で賃下げに抗議しストライキ

s20120827a-1.jpg 8月24日、中国の深圳市宝安区沙井鎮ににある日系石塚感応電子工場で、1000人を超す全労働者が賃下げに反対して一斉ストライキに入った。石塚感応電子は、何の労働者との話し合いもないままに、一枚の通達で、夜勤の交通費手当と夜食費用を削減すると通達してきた。これは実際には賃下げそのものである。これに怒った労働者は、24日にストライキに突入し、さらに大通りを封鎖し、動員された警察隊や武装警官と激しくぶつかった。警察隊は前方にいた2人を捕まえ、顔面を殴るなどの暴行を加えたが、この1人が妊婦であった。この暴行に労働者の怒りはさらに爆発し、会社を徹底弾劾してストライキを闘った。 

s20120827a-2.jpg 深圳石塚感応電子は、日本のSEMITEC株式会社の深圳市での工場であり、半導体技術を基礎としたサーミスターや温度センサーの生産などをしている。今日の欧州危機の爆発は、中国経済を大きく揺さぶり、対欧輸出の減少から景気を後退させつつあるとともに、一方でこの経済危機と地方政府の財政破綻をきっかけとしたバブル経済の崩壊が始まっている。こうした中国経済の危機は、中国企業はもとより、中国の外資系企業をも行き詰まらせ、それが首切りや賃下げなどの形で激しく労働者に襲いかかっている。今回のストライキは、この典型である。
 一方で今、中国各地で激しく爆発している釣魚台をめぐる反日デモは、反日デモであるとともに、こうした労働者民衆の資本や中国政府への激しい怒りも内包しており、中国スターリン主義にとって単純に容認できないものにもなりつつある。
 10月に開催されようとしている中国共産党第18回全国代表大会は、新たな習近平体制をつくる歴史的な大会と位置づけられているが、中国経済の行き詰まりと中国バブル経済の崩壊、その中での労働者の相次ぐストライキ、資本や政府による環境破壊と生活破壊への労働者・学生の大規模デモの連続的な爆発など、中国スターリン主義の危機は加速度的に進行しており、そうした危機と怒りの声の中で開催される大会になろうとしている。こうした中で今こそ、日本帝国主義と中国スターリン主義それぞれがあおるナショナリズムと排外主義の攻撃に抗して、中国と日本の労働者の国境を越えた新たな団結が求められているのである。
 10・1外注化決戦を闘い11月へ! 中国労働者との連帯をもかけて前進しよう!(G) 

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