中国・浙江省湖州で農民工が暴動
中国浙江省湖州市職里鎮で、10月26日の夜から27日にかけて農民工などが暴動に決起し、警察隊と激突している。現段階で多くの警察車両が放火され、車が約1000台破壊され、100人以上が負傷、8人が死亡したともいわれている。
事件のきっかけとなったのは、昨年から倍増した税金の取立てであった。安徽省出身者(つまり外省人)たちが経営する小さな子供服工場に、収税の役人が所得税を取り立てに来た。だが、重税に不満をもつ安徽省出身者たちは支払いを拒否し、役人ともみあいになった。
この過程で一人の女性労働者が、役人に暴力を振るわれ病院に送られたともいわれている。重税と外省人、とりわけ農民工への日頃の差別への怒りが爆発し、農民工たち約600人が道路を封鎖し、デモを展開した。ところがその農民工の部隊にアウディが突入してきて、10数名の負傷者を出した。これが農民工の怒りに火をつけて大暴動となった。暴動は26日の夜に警察によって鎮圧されたと伝えられたが、27日になって再び爆発。今に至るも続いている。
大恐慌への突入とバブル経済崩壊の中で失業やリストラが増大する一方で、地方政府の財政破綻もすさまじく、物価高や増税という形で労働者の生活に激しく襲いかかっている。とりわけ出稼ぎ労働者である農民工は、徹底的な搾取と収奪の対象とされ、また差別の対象とされ、ますます追いつめられた生活を送っている。出稼ぎ労働者たちは自分たちで商売をしたり、ささやかな工場を経営したりして生き延びようとしても、政府と大資本によってつぶされていこうとしているのである。
まさに中国の経済と社会は今、大きな崩壊過程に入り、「生きるため」の労働者の闘いが全国で爆発している。10月17日より1週間以上にわたって闘われてきた深センの日系シチズン争議に対しても、500人の警察隊が27日に導入され、労働者と激突していると伝えられている。
命を懸けて、中国スターリン主義と激突して戦っている中国の労働者との連帯をなんとしてもかちとろう! 11・6集会の大爆発を実現しよう!(G)
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