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経産省前を制圧し、女たちの座り込みが始まった! ともに闘おう!

s20111028a-1.jpg 10月27日、「ついに女たちは立ち上がり、そして座り込む! 原発いらない福島の女たち100人の座り込み」が東京・霞が関の経済産業省前で始まった。福島の女たちが呼びかけた3日間の座り込み行動の初日、参加者は1千人を超えた。
 10時に座り込みが始まり、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人の佐藤幸子さんがマイクを握った。「『福島の女たち、ついに立ち上がり、そして座り込む』――7カ月間、胸の内に秘めてきた思いを、3日間の座り込み行動に移します。東北人は『もの言わぬ農民』と言われてきた。しかし子どもたちを7カ月間も炎の海の中に放置している現実は母親として、女として、命を未来へつなぐ母性が許しません。福島から発信した思いが日本全国と世界へ広まり、私たちが願う本物の幸せを私たちの手に取り戻す第一歩となると確信しています」 

s20111028a-2.jpg 続いて、9・19反原発6万人集会で心打つ声を届けたハイロアクションの武藤類子さんが「ようこそ、勇気ある女たち! 遠くから近くから、自分の時間とエネルギーとお金を割いて集まってくれた一人ひとりにありがとう! 女たちの限りなく深い愛、聡明な思考、非暴力の力強さが、新しい社会をつくっていくよ! 3日間、ともに座り、語り、歌いましょう!」と呼びかけた。
 座り込みは経産省の建物の二方の歩道を完全に埋め尽くした。福島から約60人。各地に避難した福島県民や福島県出身者も多い。婦人民主クラブ全国協議会の女性たちも全国から駆けつけた。原発立地県からの参加者、乳幼児を連れた母親・父親など老若男女の「原発を絶対になくそう」という熱い思いがあふれた。
■“子どもの避難を国の責任で”
 座り込みと並行して11時から、福島からの代表団30人が経産省に要請行動を行った。提出した要請書は「①すべての原発を直ちに停止させ、廃炉とすること。②定期点検・トラブル等により停止中の原発の再稼働を行わないこと。③子どもたちをただちに国の責任において避難・疎開させること。すでに避難し、またはこれから避難する住民に完全な補償を行うこと。④原発立地自治体を補助金漬けにし、自立を妨げる原因となっている電源三法を廃止すること」の4項目を求めた。女性たちが涙を流し、嗚咽(おえつ)する声が漏れる中で切実な訴えが続いたが、経産省側の回答は「承ります」などとまったく誠意がない。
 避難・疎開をめぐっては、今年6月まで福島市立小学校で養護教員をしていた女性が「校庭の表土をはいだ時も校舎内の空間線量は上がった。除染作業のために放射線量が上がることもある。せめて除染作業の間、子どもや妊婦を避難させて」と真剣に訴えたが、経産省は「除染と県民の健康管理に力を入れます」と言うばかり。「山下俊一らが962億円も使って子どもの甲状腺検査などを始めたが、影響が出るのは数年後で、今調べても何も意味がない。そのお金を使って、すべての子どもを今すぐ避難させて」と鋭く迫った。
 経産省前ではリレーアピールや歌が途切れず続き、NAZEN=すべての原発いますぐなくそう全国会議の富田翔子事務局次長や三里塚芝山連合空港反対同盟の宮本麻子さんも発言。宮本さんは「私は福島出身。何としても原発をとめたい」と熱く訴えた。
 経産省前座り込み行動は28日、29日も10~15時まで続く。さらに29日昼には「原発いらない福島の女たち~100人のデモ~」が行われることになった(29日11時半、日比谷公園・中幸門集合。12時デモ出発。東電前・銀座・東京駅前を経て、常磐公園にゴール)。福島の女たちの熱い思いに応えて、全力で駆けつけよう!(S)

■福島の女たちの訴え
●呼びかけ人・武藤類子さん 野田首相は「世界一安全な原発をつくる」と言った。あれほどの大事故が起きたのに、なぜ原発をとめると舵を切れないのか。全原発をすぐ止めてもらいたいという思いで今日の行動を呼びかけました。
 福島にまだ子どもたちや若い人がいて、心が痛い。避難や疎開をさせないのは費用を軽減したいからではないのか、私たちの命はそんなに軽いのかと思います。
 今日はこれだけの人が集まってくれて、本当にうれしい。女の人が元気になって一歩外に出て行動していけばすごい力になる。自分自身の力を再認識して、一人ひとりの人に取り戻して欲しい。
●呼びかけ人・佐々木慶子さん 私たちはずっと「事故は絶対起きない。原発が止まったら東京は真っ暗やみになる」と脅かされてきたが、全部うそでした。先ほど経産省の人に「反論できないでしょう?」と言ったら、何も答えませんでした。
 原発を維持しようとしている人たちはみな、原発からおいしいものをもらっている人。命や暮らしを思う人は、再稼働なんて言わないはずです。
 福島の私たちは家も奪われ、家族とともに生活することも奪われ、田畑から取ったものも食べられず、窓も開けられず、洗濯物も干せない。二度とこんな犠牲を生まないために、原発をすぐに止めてください。子どもの命を守ってください。 

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