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国際連帯強め11・3へ 弾圧うち破り35万人が決起 香港 5度目の大規模実力デモ闘う

多くの人が雨傘を手に結集し総勢35万人の大デモとなった(10月20日 香港)

激しい闘いが続く香港で10月20日、35万人が結集して大デモが行われた。デモ隊は「逃亡犯条例改定案の完全撤回」を始めとした五大要求に加え、「『緊急条例』『覆面法』反対」「警察の暴力に関する独立調査委員会の設立」「警察の再編」などを掲げて行進。香港警察はこのデモを事前に認めず、集まった労働者・学生は機動隊の放水や催涙弾の発射と対決し、5度目の大規模実力デモを闘い抜いた。
このデモにまで至る過程は、新たな香港の労働者学生の闘いの高揚と拡大の過程だった。林鄭月娥(りんていげつが)香港特別行政区行政長官は16日、新会期を迎える立法会(議会)で施政方針演説に臨み、ペテン的に「逃亡犯条例」の撤廃の手続きを進めつつ、労働者・学生が要求している普通選挙や警察の暴行の責任追及、逮捕者の起訴の中止などの五大要求を全面的に拒否しようとした。施政方針演説の原稿の冒頭は、なんと「警察への特別の感謝」で始まっていた。
 この新議会の開会に対して、立法会の周辺では大規模な抗議デモが闘われ、野党議員も林鄭に抗議。施政方針演説が始まると、林鄭の背後には「五大要求は一つも欠けてはならない」とスローガンが映し出され、「林鄭はやめろ!」などの怒号が飛んだ。このため演説は中断され、議会は30分足らずで休会となった。追いつめられた林鄭は、議会でできなかった演説をテレビで行った。
また女子学生が警察の性暴力を告発した中文大学では、学長が公開レターを公表した。警察が「弁護士にも家族にも78時間後まで電話をさせず、外部との連絡を遮断した」「弁護士が立ち会わないままに供述調書を取ろうとした」「咽頭部を負傷した学生を18時間も医者に見せなかった」「眠ることや横になって休むことを許さなかった」「身体捜索を全裸にして行った」など、勾留時の学生に対する違法行為の数々が明らかにされ、政府と警察への怒りを倍加させた。
追いつめられた香港政府は白色テロ分子を育成し、積極的に使っている。20日のデモの主催団体である民間人権陣線(民陣)の呼びかけ人の男性は16日夜、4〜5人の男に鉄槌で襲撃され、頭部や手を負傷し重傷を負った。同氏は8月29日にも暴漢に襲われ負傷している。さらにデモ前日の10月19日、警察がデモを許可しないことに抗議してビラまきを行っていた青年3人が首と腹部を切られて重傷を負った。白色テロへの怒りがデモへの決起を促している。18、19日にも香港では各地で労働者・学生が立ち上がった。
こうした状況下で香港の労働者・学生は20日の35万人デモに決起した。他方で林鄭はこのデモの当日、訪日して新天皇即位式に参列することを発表した。中国スターリン主義に支えられ、同時に日本政府からの支持を得て延命しようとしているのだ。
香港の労働者・学生と連帯して、11・3全国労働者総決起集会に集まろう。

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