韓国 鉄道労組が総力闘争 成果年俸制導入と全面対決
5月30日、韓国・全国鉄道労組は、緊急全国支部長会議をソウルで開き、成果年俸制導入攻撃との絶対非和解の決戦に突入することを全会一致で決定した。鉄道労組の全組織を争議対策委員会に転換。6月22〜24日にスト権確立への賛否投票を行い、2013年末の23日間の大ストライキ以来の総力闘争に立ち上がろうとしている。
鉄道公社は5月末、労組との協議を拒否し、労働者側の合意なしの就業規則の一方的改悪によって成果年俸制の全面導入に踏み切った! 労働者の間に業績評価による分断を持ち込んで団結を破壊し、低評価を口実にした解雇の自由化をも可能にしようとする攻撃であり、労組の全面解体攻撃だ。
パククネ政権は、この攻撃を公共部門全体に貫徹し、さらに全産業に拡大するためには、鉄道労組をつぶさなければ貫徹できないとして、集中的な攻撃に出てきた。
これに対し、鉄道労組は「一糸乱れぬ団結を形成してゼネストを含む総力闘争をやりぬき、必ず勝利して労働基本権を守り抜こう」と決意し、決戦に突入した。
●全教組結成27年不屈の闘争宣言
5月28日、1989年の創立以来27周年を迎えた全国教職員労働組合が、ソウルで「全国教師大会」を開き、労組認定取り消し・非合法化の大弾圧を打ち破り、パククネ政権と全面対決する決意を明らかにした。
大会には7千人が結集し、「労働基本権争奪」「成果給・教員評価廃止」「歴史教科書国定化撤回」「セウォル号惨事真相究明」などを決議した。
ピョンソンホ委員長は「政府は6万組合員のうち、9人の解雇者の組合員籍を剥奪(はくだつ)せよとの政府命令に従わなかったことを理由に公権力を総動員して労組破壊をしかけている」「歴史の退行にも卑屈にならず、組合員と一緒に必ず労働基本権と政治的自由を闘いとろう」と不屈の闘争宣言を発した。
6月末〜7月ゼネストへ大きく動き出した民主労総と連帯し闘おう。
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