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「生きさせろ!」の声を一つに 海外から仲間迎え国際連帯集会

台湾の桃園市客室乗務員職業労働組合が、2015年の組合設立以来の闘いをパワーポイントを使いながら報告した(11月2日 千葉市)

11・3集会に先立ち、11月2日、海外からの訪日団を迎えての国際連帯集会が千葉市民会館に250人を集めて開かれた。韓国から民主労総ソウル地域本部の代表団21人と大邱(テグ)の仲間3人、ドイツから機関士労組など11人、初来日した台湾の鉄道労組と客室乗務員労組、在日・滞日外国人労働者が日本の労働者と一体となり、「世界の労働者はひとつ」を肌で実感する集会となった。
全国金属機械労組港合同・木下浩平執行委員の開会あいさつと動労千葉・関道利委員長の主催者あいさつに続いて、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部から西山直洋執行委員がかけつけ、発言に立った。西山さんは「非正規の労働者を正規職にしろと要求したら逮捕される。取り調べでは組合をやめれば釈放すると言う」と弾圧の実態を怒りを込めて暴き、労働者の団結権を奪おうとする攻撃に絶対に屈せず闘いぬく決意を語った。
 「国際連帯の力で労働大改悪と戦争を阻止しよう」と題し、各国の代表から闘いの報告と連帯の思いが語られた。まず韓国から、財閥資本による整理解雇と15年にわたり闘い続ける興国生命解雇者復職闘争委員会委員長のイヒョンチョルさんが登壇。次いでソウルの地下鉄で保安官として働いているソウル交通公社労組のキムボムスさんが、外注化・非正規職化による安全破壊を弾劾し、非正規職撤廃を強く訴えた。
ドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部組合員は、人員削減と一人乗務体制のもとで運転士に極限的な負担が押しつけられ、「今や私たちの最大の関心事は仕事の後に生きて無事に家に帰ること」だと語った。台湾鉄道産業労働組合の徐仲能(シィーチョンノン)さんは、台湾の鉄道労働者はコンビニのように一年中無休で働かされてきたが、2017年の旧正月に一斉に休む闘いをして月2日の休日を獲得したと報告した。労働者を過労死地獄にたたき込む新自由主義の攻撃はどこの国でも大問題となっているのだ。
台湾からはさらに、桃園市客室乗務員職業労働組合の李怡静(リイチン)さんが、2015年組合設立以来の闘いをパワーポイントを使いながら報告した。16年に中華航空1700人、19年にエバー航空2350人の大ストライキを闘いぬき、それへの反動をも打ち破って前進しようとしている。国際連帯を通じて台湾の自主的労働運動の発展を闘いとりたいとの決意に感動の拍手が送られた。
星野暁子さんが、「おっとのない結婚式」と題した暁子さんの詩集をテグの仲間が出版してくれたと報告し、来日したマルクス・アソシエーション研究所代表のイドクチェさんを紹介した。イドクチェさんは、戦争の歴史を繰り返さないことが星野文昭さんの遺志だと語り、「労働者の祖国は階級です」と言い切った。
 香港職工会から
 田沼雄一さんによる世界の労働歌の熱唱で会場内が大いに盛り上がったのち、闘う香港労働者からのビデオメッセージがスクリーンに映し出された。香港職工連盟事務局長の李卓人(リーズーレン)さんだ。李さんは権力の暴力に屈せず最後まで闘う決意を示し、アジアと全世界の労働者の勝利のために共に闘おうと訴えた。
続いてモロコ・ビキラさんの即時釈放を求める闘いを報じたビデオが上映された。さいたまユニオンの組合員の家族であるモロコさんは昨年1月、子どもたちの目の前で東京入管に強制収容され、1年9カ月経た今も収容が続いている。外国人労働者を人間として扱わないこの非道な入管体制の打破は、労働者階級の重要課題であり国際連帯の一環だ。さらに在日の闘う仲間から、関西合同労組阪神支部長のホヨンホさん、広島連帯ユニオンの女性労働者が安倍の改憲・戦争攻撃と先頭で闘うと発言した。
集会のまとめを群馬合同労組の清水彰二委員長が行い、この場からさらに闘いを広げようと誓い合った。

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