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杭州でゴミ焼却場の建設に反対し、数万人集会 警察隊と激突し死傷者多数

20140511a-1.jpg 浙江省杭州市余杭区で、労働者農民住民に対する説明もなく秘密裏に建設されようとしているゴミ処理場に反対して数万人規模の抗議行動が現地で連日続いている。そして10日に2万人の大規模集会が開催され、警官隊と激突。この警察の弾圧に対して労働者農民住民は必死で反撃し、少なくとも3人が警察によって殺され、多数の負傷者が出たと言われる。この弾圧に怒った労働者農民は、徹底的に警察隊を弾劾、多くの警察車両が破壊された。
 このゴミ焼却場は、一日3000トンのゴミの処理ができるという巨大な焼却場で、それは大量のダイオキシンを発生し、大気や河川を汚染すると危惧されている。しかし余杭区政府は、この大規模プロジェクトに対する説明会を一切開催せず、住民に対して一切秘密のままに建設を強行しようとしている。この暴挙に対する怒りが数万人の連日の集会とデモ、そして警察隊との徹底した闘いとなって爆発したのである。

20140511a-2.jpg20140511a-4.jpg 「改革・開放」政策の下で、中国経済は急速な発展を遂げた。それは帝国主義の新自由主義の手法をも取り入れたもので、徹底した労働者や農民への犠牲の強制の上に進んだ経済成長であった。それは労働現場でのすさまじい搾取、奴隷労働などの事態を生み出すとともに、一方で中国の労働者・農民が人間として生きていける環境を徹底的に破壊していく過程でもあった。世界中で問題になっているPM2.5問題は、その深刻さを物語っている。したがって中国で起きている環境問題は、帝国主義の新自由主義の問題と本質的に一体であり、その象徴とさえいえる。福島原発事故と共通する問題がここにはある。杭州には有名な西湖があり、かつては「天に天堂あり、地に蘇杭あり」(「天には天国がある。地には蘇州・杭州がある」)とまで謳われたほどの名勝であったが、今は西湖の景色も大気汚染にかすんでいるほどである。
 中国スターリン主義は、バブル経済の崩壊、金融恐慌への突入と20140511a-3.jpgいう危機の中で、ますますバブル経済を推進することで、この危機を乗り切ろうとしている。失速と崩壊を恐れて、経済へますますテコ入れし、「開発」を進め、めちゃくちゃな環境破壊をさらに進めようとしている。今回の大規模ゴミ焼却場の建設も、こうした中国経済の生み出した矛盾と危機の中で進められているプロジェクトなのである。
 したがってこのゴミ焼却場問題に典型的に示される中国の環境問題は、中国スターリン主義体制によって、その延命策として進められている新自由主義的な経済政策の展開と闘うこと以外に解決の道はない。つまり中国スターリン主義の打倒以外にないのであり、これらの命がけの労働者農民の闘いは、そこまで発展していこうとしているのである。
 新自由主義との対決を、国鉄決戦を軸に徹底的に推進し、中国の労働者との連帯を勝ち取っていこう! フクシマと連帯して原発闘争の爆発を勝ち取ろう! 日本帝国主義打倒、中国スターリン主義打倒を、国際連帯で勝ち取ろう!(K)

*写真はすべて、昨日10日の現場の写真

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