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ギリシャの外国人労働者300人が合法化を求めてハンスト

s20110130b-1.JPG チュニジア革命がアルジェリア・モロッコ・エジプトなど北アフリカさらに中東諸国に怒濤のように波及しつつあるなか、地中海対岸のギリシャでそれと連動する新たな闘いが起こっている。ギリシャに働きに来ている多数の外国人労働者の代表たちが、ハンストに立ち上がったのだ。このハンスト参加のためギリシャ全国から外国人労働者がかけつけた。
 この間ギリシャでは、公務員削減・賃金大幅カット、社会保障の解体などの新自由主義政策に対して労働者階級のゼネストが繰り返し闘われてきたが、それによって決定的窮地に陥った政権側は、外国人労働者攻撃・排外主義をあおって労働者階級の闘いをそらし、分断し団結を破壊する攻撃に出ている。 

s20110130b-2.JPG 「社会不安、失業、犯罪、その責任は外国人労働者にある」という猛烈なキャンペーンを、右翼・ファシストばかりか政府とマスコミが行っているのだ。さらに出入国管理の差別的実施、外国人労働者の大量収容・大量国外退去、トルコ国境に分離壁の建設(ギリシャに入国する外国人労働者の多くはトルコ経由)なども進めている。そして決定的なことは、労組の体制内指導部と既成政党がこれに完全に屈し、そのキャンペーンのお先棒をかついでいることだ。
 これに対して、1月25日以来、首都アテネとギリシャ第2の都市・テッサロニキで外国人労働者の代表300人が集団で無期限のハンストに突入した。彼らは次のような呼びかけを発している。
 「われわれはギリシャ全土の外国人労働者や難民を代表する者だ。われわれは、貧困や失業、戦争や独裁を逃れてギリシャにやって来た。多国籍企業とその政治的下僕のせいでわれわれは故郷を離れ、命の危険を冒してまでヨーロッパにやって来るしかなかった。しかし、ギリシャでのわれわれの生活は、企業や政府の激しい搾取のためにとても苦しい。しかも、われわれの生活は、この間の恐慌と経済危機の中でますます耐えがたいものになっている。さらに今、『ギリシャ経済の惨状とギリシャ労働者の苦しい生活の原因は外国人労働者にある』といったウソのキャンペーンが大々的に行われている。それはファシストや人種差別主義者ばかりでなく、政府が先頭になって行っている。われわれは、すべての外国人労働者(男も女も)の合法化を求める。われわれはギリシャ労働者と同等の政治的・社会的権利を求める。この声を届けるため、われわれ300人は1月25日をもって命を賭けたハンストに突入する。われわれはギリs20110130b-3.JPGシャの労働者に対して、搾取に苦しむすべての労働者に対して、この闘いを支援しともに決起してくれるよう要請したい」
 この呼びかけは、在日・滞日労働者との固い連帯・共闘を追求しているわれわれにとってもきわめて重要な意味をもっている。国境を越えた国際連帯とプロレタリア世界革命へ向けた闘いをこの2011年、圧倒的に前進させよう。【この情報は、動労千葉とともに闘うドイツの労働者から寄せられました】(Ti)
 写真①はアテネでのハンスト参加のために船で到着した外国人労働者(1月23日)。写真②の巨大な垂れ幕には「300人の外国人労働者の全国ハンスト ギリシャのきょうだいよ、われわれの要求を支援してくれ!」とある。写真③は出迎える外国人・ギリシャ人労働者 

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