NAAが工事開始! 三里塚反対同盟が2・4緊急闘争を呼びかけ!
1月31日、三里塚現地において第3誘導路関連の工事が一層激しく進められ、三里塚芝山連合空港反対同盟、支援連絡会議、全学連が緊急闘争を闘った。
午前9時、天神峰の市東孝雄さん宅近くの「迂回ルート」で通行の片側規制が行われ、切り回し道路との連結・開通に向けての舗装工事があからさまに進められた。さらに暫定滑走路の下をくぐる小見川県道「天神峰トンネル」の西側出口一帯で、「県道の拡幅工事」が作業員を動員して大々的に始まった。この場所にまさに第3誘導路を通すという計画だ。急を聞いた反対同盟と現地支援部隊が現場に急行し、さらに東京から全学連が全速力で駆けつけ、怒りのシュプレヒコールを上げて急ピッチの工事を徹底弾劾した。
工事の動態を把握した上で、市東さん宅の離れに全員が集合した。萩原進事務局次長が口火を切った。「市東さんら地元民には一切説明もなく、工事が開始された。反対同盟は第3誘導路建設の実質的な工事として見すえ、全力で闘う。2月4日の現闘本部裁判控訴審、われわれはこの日に敵が切り回し道路への切り替えを強行するものと構えて、緊急現地闘争を開催する。霞が関、三里塚の同時デモだ。NAAは市東さんに、1月切り替えを通告しながらできなかった。さらに徹底的に破産に追い込もう。やつらは『成田空港がだめになったら4万人の雇用がなくなる』などと危機感むき出しにして、年間離発着30万回化だ、24時間空港化だと、それが成田市の発展だと触れ回っているが、今こそそのばけの皮をはがす決定的チャンスだ。大胆に闘おう!」と一同を鼓舞した。
北原鉱治事務局長は、「三里塚45年の歴史の中で再び真っ向からの激突の時を迎えた。空港建設は不正義ゆえに完成しない。昨今の情勢は戦争へのにおいを漂わせている。日本の将来、若者の未来のために闘おう」と訴えた。
さらに足立満智子成田市議会議員が、「30万回化地元合意」の実態が、利権にかかわる地域ボスたちの合意・賛同にすぎず、地元住民の騒音地獄化に対する怒りと拒絶感が高まっていることを報告した。
NAAを窮地に追い込んでいる手応えを実感しつつ、全学連の学生たちは再び工事現場に登場。NAA職員、工事作業員、さらに法大闘争弾圧でも当局に雇われていた東京警備のガードマンらに向けて「第3誘導路粉砕、農地死守」のシュプレヒコールをたたきつけた。
実際この工事には何の展望もない。切り回し道路は非常な急傾斜と急カーブを伴い、危険きわまりない代物だ。天神峰トンネル出口に第3誘導路をかぶせる工事も、恐ろしく大規模な難工事になる。こんなものに途方もない予算をつぎ込むのは、ただただ市東さんの営農を妨害し追い出すことだけが目的なのだ。こんなでたらめな農民殺しの攻撃をどうして許せるか! 労働者・農民・学生・人民の実力決起で絶対に粉砕しよう。(TN)
2月4日、現闘本部裁判控訴審と、現地闘争に全力決起を!
★現闘本部裁判控訴審
2月4日(金)午前9時15分、日比谷公園霞門集合、霞が関デモ。
11時開廷 東京高裁
★2・4緊急現地闘争
2月4日(金)午前9時 天神峰の市東孝雄さん宅南の開拓組合道路に集合、9時半デモ出発。「迂回ルート」を市東さんの畑までデモ行進。
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