インドでも反原発闘争が爆発!
原発建設の猛ラッシュを開始しようとしているインドにおいて、反原発闘争が大爆発し始めている。世界最大級の原発建設が強行されようとしている西部マハラシュトラ州ジャイタプール近郊で、4月18日、地元の農漁民約800人が原発阻止を掲げてデモを行った後、弾圧の先頭に立っている警察署を焼き討ちした。警察が発砲して1名が虐殺されたことへの怒りがさらに爆発し、翌19日、周辺の町はストライキで停止し、政府の検死を阻止するための病院への抗議闘争や、工事を阻止するために道路やバス、パトカーに火を放つなど、内乱的な闘いが大爆発している。(写真は4月19日、ジャイタプールの街頭で仲間の虐殺に抗議して警察と激突する住民たち)
インドを含むBRICS諸国は、この間急激に増加している電力需要を原発の建設によって賄おうとし、福島原発事故にも関わらず、4月14日の首脳会議で改めて原発推進の維持を宣言した。今回の闘争は、これを受けてインドのシン首相が、今年着工予定のジャイタプールへの6基の原発建設計画の見直しを拒否したことによって爆発した。
ジャイタプールは、インド最大の都市ムンバイから300キロの、アラビア海に面したアルフォンソ・マンゴーで有名な農業と漁業の地であり、政府が原発建設計画を発表したときから農漁民を中心とした激しい反対運動が闘われてきた。豊かな自然が放射能で汚染されるだけでなく、この地には活断層が走っているのだ。インド政府はこの地にフランスから輸入する1650メガワット級の世界最大の原発を6基作ることを皮切りにして、全国各地に原発を建設し、現在3%の原子力発電を2050年には25%にまで拡大するという、技術的にもデタラメな計画を実行しようとしている。
日本政府はインドへの原発輸出のために昨年、作業部会を作り、原子力協定締結のための策動を行っており、その意志は今も変わっていない。
インドでの原発阻止闘争は、まさにインドの労働者人民の生きんがための闘争であると同時に世界の、そして日本における反原発闘争への限りない激励である。「命を懸けても先祖伝来の家と農地は渡さない」と命がけで決起するインド人民の闘いと連帯し、すべての原発の即時停止を掲げて杉並、八尾の選挙闘争に勝利しよう!(SG)
(写真中央は4月20日、原発のために殺された仲間を追悼するジャイタプールの人々。写真下は4月16日のジャイタプール原発に反対する集会)
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