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ハイテックRCDコリア支会、九老工場に原職復帰

 韓国の金属労組ハイテックRCDコリア支会の組合員は、7年間に及ぶ闘いの末、1月5日、九老(クロ)工場への原職復帰を果たした。
 昨年1月に最高裁から「解雇者5名全員の原職復職」を命じられたハイテック社は、「新規法人への転籍→倒産解雇」を狙った攻撃をしかけ、組合がこれを拒否するや、7月に組合員13人全員の整理解雇を通告した。これに対しキムヘジン支会長は10~11月、同じく整理解雇と闘う金属労組コルテック支会の支会長とともに鉄塔ろう城・ハンスト闘争を闘った。こうした中、会社側は12月30日の交渉の場で「(転籍ではなく)ハイテック社の所属として九老工場に出勤せよ」と求めてきた。

 原職復帰を果たしたチョンウンジュ副支会長は、「久しぶりに現場に入って気持ちがいい。多くの同志たちがハイテック資本の陰謀ではないかと心配しており、緊張を解ける状況ではないが、それでも労働者は働けることが一番幸せだ」と語っている。一方、新規法人に転籍した非組合員は「希望退職」を迫られ、当初それを拒否した労働者もいたが、最終的には全員が応じ、退職させられてしまった。また、ハイテック支会と会社との間では、まだ団体協約をめぐる交渉が未決着のまま残っている。
 このほかにも、証券労組コスコム非正規支部、鉄道労組KTX列車乗務支部、イーランド一般労組など、長期闘争事業所の闘いが相次いで解決局面を迎えている。コスコムは400日を超えるストライキの末、12月29日に非正規職65名の直接雇用をかちとって妥結した。KTXでは、鉄道公社への直接雇用を要求して解雇された女性乗務員の3年近くに及ぶ闘いが、ソウル中央地裁で12月、オミソン支部長ら34人に対する労働者地位保全の仮処分決定をかちとった。KTX乗務支部のキムヨンソン状況室長は、ソウル駅ろう城、指導部の剃髪、鉄鎖を巻いたデモ、ハンストなど激しくかつ不屈に戦われた3年間の闘いがあったからこそ今回の判決があった、最初から裁判に頼っていたらこうした判決は出なかったかもしれないと語っている。
 世界金融大恐慌が韓国経済を直撃する中、資本の危機はあらゆる予測をこえて進行している。労働者が団結を維持して「敵よりも一日長く」闘い続けることが、勝利の道であることが示された。闘う韓国労働者と連帯し、「生きさせろ!」ゼネストの実現へ、09春闘の大爆発をかちとろう。(H)
 写真は06年3月のソウル駅座り込みで機動隊による強制排除に抗議するオミソン支部長(写真右)

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