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賃金カット・人員削減拒否要求し神教組執行部を直撃

 1月19日、神奈川労組交流センターと三浦半島教労部会は、公務員労働者の3%賃金カットと人員削減案を、提案からたった4週間弱で最終妥結しようとする労組執行部に、絶対反対で闘う意思を突きつけた。
 昨年12月25日、県当局は県労連執行部に対して「企業収益の減収によって約2000億円の税収不足が生まれる」といって「協力の要請」を提案し、1月13日の支部代表者交渉で「一般職3%、管理職5%の賃金カット2年間」を提案してきた。秋闘での賃金確定を一方的に覆すという異例の事態だ。昨年来の金融大恐慌の激しい進展のなかで一気に財政不足が膨らんだのだ。これを受けた県労連(神教組、神高教、県職労連、自治労県職労など)執行部は、「財政再建団体入りは避けたい」とはじめから闘う意思を投げ捨て、全組合員の闘争態勢を組むことなく1月19日の最終妥結を迎えた。


 県当局は2000年に「財政危機宣言」を発し、5年間の2%賃金カットを強行してきた。そして、労働者から賃金を奪っておきながら、2004年から「インベスト神奈川」(インベスト=投資する)などという施策を立ち上げ、ソニーや日産などの大資本に6011億円も投資してきた。県が丸ごと「投資会社」になって大企業に税金をつぎ込み、企業が破産したら賃金カット・人員削減だというのだ。冗談じゃない!
 三浦半島教労部会の仲間を先頭に、年休をとって駆けつけた交流センターの仲間14人で、妥結しようとする労組執行部を直撃した。「妥結は絶対に認められない」「財政危機は、労働者の責任ではない! 資本主義が終わったという問題だ」「労働者に犠牲を押し付けて資本を救済するな」「派遣労働者の大量首切りと全く同じ問題だ。全労働者の利害をかけて絶対反対で闘う以外にない。今こそストライキで闘うときだ」。県労連幹部は「今日の妥結は、削減の根拠を示せるか次第」などとはじめから闘う意思を投げ捨てている。
 県労連執行部は、最終的に20日未明に「一般職3%、管理職6%賃金カット」の提案を「一時金への波及を阻止した」などといって妥結した。全労働者の闘いを組織せず、スピード妥結する現執行部の姿に、大恐慌への突入と労働者の闘いに恐怖する姿勢がはっきりと現れた。いよいよ体制内指導部との本格的な決戦の始まりだ。
 神奈川労組交流センターは20日朝、直ちに県庁前で横断幕を広げ、「ストライキで闘おう!」と呼びかけるビラをまきを行った。ビラまきに駆け寄って「賃金カットは許せない」と話しかけてくる労働者もいた。事実すら知らされていない労働者が圧倒的に多い。いよいよ闘いはこれからだ。職場討議を巻き起こし、体制内指導部をひっくり返す闘いを職場からつくりだそう。
 大恐慌情勢と対決する「生きさせろ!」ゼネストを実現するぞ! 賃金カット・人員削減絶対反対! ストライキで闘い、民営化・道州制攻撃を粉砕するぞ! 体制内労組幹部を打倒し、闘う労働組合を甦らせるぞ!(神奈川労組交流センター・K)
写真は、神教組事務所に詰め寄る交流センターの仲間

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