ＪＰ労組中央委に現場の怒りたたきつける！

　２月18日、東京・有明ＴＦＴホールで開かれたＪＰ労組中央委員会に対して、全国労組交流センター全逓部会の仲間たちは、「ベア要求すら放棄し、自治体民営化・道州制攻撃と一体の”第２の郵政民営化”を進めるＪＰ労組中央は退陣せよ！」「09春闘をストライキで闘うぞ！」と訴えるビラを会場入り口で配布し、出席する中央委員たちに現場労働者の怒りをたたきつけた。「会社と一体で労使一丸を宣言する腐った中央本部を辞めさせよう！」「かんぽ売却を承認してきた中央本部の責任を追及しよう！」

　午前９時、会場入り口に陣取った全逓部会の仲間が元気に声をかけてビラまきを始めると、早くも待機していた警視庁公安部の刑事十数人が、威圧するように近づいてきた。仲間たちは毅然としてビラ配布を続ける。張りつめる空気のなか、入場する多くの委員たちは黙ってビラを受け取る。一人の中央本部役員が敵意をむき出しにして「うるさい！」とわめいた。間髪を入れず仲間が詰め寄った。「ベアも放棄して会社につくすなんて労働組合と言えるか！」「現場の怒りをどう考えているのか！」。この役員は一言も応えられず、逃げるようにして会場内に消えた。
　本部の要請で出てきた会場側の警備員数人が、ビラまき部隊の「排除」に出てきた。「ここは建物の敷地内だ。外でやってくれ」との決まり文句だ。公安刑事たちも距離を詰めてくる。仲間たちは「労働者が生きるか死ぬかの闘いだ。分かっているのか！」と怒りを込めて反撃した。執拗な妨害をはねのけて、ほとんどの委員たちに行き渡るまでビラまきを貫徹したのである。
　今回の中央委員会でＪＰ労組中央は、何と自治体民営化を含む道州制攻撃と一体となった「地域ビジネスへの参入」計画を、労働組合の名において「提言」した。危機を深める郵政資本の”第２の民営化”攻撃に、ＪＰ労組中央が深々と参画しているのだ。いかなる賃下げも労働強化もリストラもすべて受け容れるという反動的挑戦である。
　現場労働者の怒りは急速に高まっている。郵政民営化絶対反対の闘いの決定的な勝利性が明らかになっているのだ。いまこそ団結の力で御用組合幹部と徹底的に対決し、闘う労働組合を現場労働者の手に取り戻そう！　（ＫＮ）