長崎で反戦反核講演集会、オバマ演説に怒り
6月21日長崎で、8月8日―9日の長崎反戦反核行動に向けて、「オバマ『プラハ宣言』は、『核廃絶』の道か?反戦反核講演集会」を開催しました。8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会事務局長の三角忠さんとともに、オバマ演説をめぐっての学習討論を行いました。
この集会には、長崎の地で被爆者運動を担ってきた人も参加しました。彼の発言は非常に重要でした。彼は、資料として配られた「オバマ米大統領のプラハ演説全文」に目を通しながら、「私は始めてこの演説の全文を読みましたが、これは言われているような核廃絶演説ではありませんね。マスコミも正確に報道していませんね」と発言し、「今、被爆者の会議にいくとすごいんですよ。私が『少しオバマに浮かれすぎていないか』と言うと、みんなからいろいろ言われて袋叩きみたいな状況になる。しかし、やはりオバマは核廃絶ではありませんね。」
さらに学習会では、オバマ大統領のプラハ演説こそが、北朝鮮を追いつめ、北朝鮮は反動的な核実験を強行したことや、さらに一方でこの演説が、日本の核武装への動きを促進させ、激しい北朝鮮への排外主義を煽りながら海賊対処法や北朝鮮臨検法案などへの動きを加速させていることも議論になりました。
原水禁も原水協も連合も全労連もそして日本共産党も、オバマを大翼賛し、アメリカや日本の核政策の推進者となり、一部の被爆者もそれに乗せられている現実があります。しかし、今回の学習会を通じて明らかになったことは、被爆者の中から、こうした現実、オバマ翼賛運動に疑問をもち、それに対して異議を唱える人たちが必然的に出てきているということです。
まさに今年の8月長崎行動は、こうした体制内労働運動が推進する反動的運動(全国の職場地域では原水禁や原水協が進める『核廃絶』署名運動が大々的に進められている)と全面的に対決し、4大産別決戦を貫きながら、被爆者の自己解放的決起と結びつきその獲得をもかけた闘いです。
全国で4大産別を決戦場にしながら、闘う被爆者の獲得をもかけて、長崎反戦反核闘争の高揚をともにかちとっていきましょう!(長崎K)
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