汚染水放出強行の岸田許すな/首相官邸前で抗議行動
●福島踏みにじる暴挙に怒り
岸田政権は8月22日午前10時に関係閣僚会議を開き、24日から福島第一原発放射能汚染水の海洋放出を始めることを決定した。22日午前9時過ぎから、閣僚会議の開かれる首相官邸前に多くの人々が駆けつけ、午前10時には230人が「汚染水を流すな!」と声を上げた。改憲・戦争阻止!大行進とNAZENの仲間も数多く駆けつけ、ともに岸田を徹底弾劾した。途中からの土砂降りの雨にもめげず、抗議の声が官邸前に響きわたった。
岸田政権の決定を受け、福島県新地町の漁師・小野春雄さんは「大臣や首相は最後まで多くの地元漁師らと直接話して、理解を働き掛けなかった。『関係者の理解なしにいかなる処分もしない』という政府の約束は破られた」と憤りをあらわにした。韓国・民主労総も岸田の決定に抗議声明を発した。
原発汚染水海洋放出の暴挙は、「G7広島ビジョン」での核抑止=核兵器の保持・使用宣言と一体の攻撃だ。福島の漁民・住民の訴えを踏みにじり、福島原発事故を無かったことにし、アジア諸国や世界中の人々の反対の声も無視して、核軍事力の開発・保有に向けた核政策の全面推進に乗り出そうというのだ。一切は、米日帝の中国侵略戦争―世界戦争・核戦争への突入下で起きている。
岸田と東電は、トリチウムは人体にほとんど影響がないとデマ宣伝を繰り広げているが、トリチウムは猛毒であり人体に取り込まれれば重大な内部被曝をもたらす。しかも汚染水は人間が近寄れば即死する核燃料デブリの冷却に用いられた水であり、放射性核種を膨大に含んでいる。多核種除去設備(ALPS)ですべて除去することなど不可能だ。通常運転している原発から出る温排水とは根本的に違うのだ。
労働者階級人民の闘いで岸田を打倒し、汚染水放出をただちに止めよう。
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