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都教委による「つくる会」教科書採択弾劾!

 8月14日、東京都教育委員会は臨時会を開き、来年4月から都立中高一貫校、特別支援学校で使用する教科書の採択を行い、扶桑社版の歴史・公民教科書の採択を強行した。都立中高一貫校では、既設の6校で扶桑社版の歴史が、4校で公民がこれまでも使用されてきたが、今回の採択で10年度に開校する4校の新設校とあわせて10校で使用されることになる。また、公民は10年度に1期生が3年生となる2校で今回新たに扶桑社版公民が採択された。断じて許すことはできない。

 午後3時から開かれた臨時会では、6人の教育委員が無記名で投票、一切の議論もなしに、票数のみが報告された。歴史では5人が扶桑社、1人が日本書籍新社を選び、公民では5人が扶桑社を、1人が教育出版を選んだ。
 05年の採択では、「全委員が一致して推薦したものは協議しない」との方針で何の議論もなくつくる会教科書を採択した。今回は、反対する委員が出たにもかかわらず、まったく審議をしない。委員間で交わされた会話といえば、内館委員と瀬古委員の「陸上協議がどうだこうだ」というふざけた雑談だけ。委員はひたすら沈黙し、投票用紙の配布と回収、集計だけに時間を費やす異様な教育委員会だった。
 なぜ戦争・改憲肯定の「つくる会」教科書を推すのか、なぜ出版元が分裂して著作権争いまでやっている教科書を採択するのか、石原選任の教育委員たちがまともに語れなくなっているということだ。事務方が作成する調査研究資料は、相変わらず作為的な調査項目を設定し、扶桑社版の点数をあげるために四苦八苦している。「世界的視野をもつ」「国際感覚を育てる」を教育課程の目標に掲げ、「多様な価値観への理解」を歴史学習の方針に掲げる学校に、つくる会教科書が相応しいと強弁するなど、笑止千万というべきだ。
 都議選での自民大敗で、石原の教育支配もまた、ぐらつきを開始している。いまこそ10・23通達、大量不当処分を初めとした積年の教育破壊の悪行に断を下す時だ。戦争教育と道州制・民営化攻撃、「つくる会」教科書採択への怒りと主任教諭導入や賃下げ攻撃への職場の怒りを結合して闘おう。都労連本部の屈服方針をぶっとばし、11月労働者集会1万人結集の力で、秋闘ストライキを切り開こう。麻生・鳩山もろとも石原打倒へ総決起しよう。(東京・M)

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