「首切り基本条例粉砕・橋下打倒!」を掲げ、大阪府庁前に登場
新自由主義攻撃の先兵である大阪府知事・橋下と大阪維新の会は、6月に可決された「君が代」起立強制条例に続いて、この9月の府議会に「職員基本条例」「教育基本条例」を提出しようとしています。8月19日夕刻、4人の教育労働者の呼びかけで、大阪府庁前抗議行動を行いました。15人の仲間が府庁別館前に登場し、「絶対に許さないぞ!」という決意を込めて、横断幕を掲げて宣伝・抗議行動をしました。
前日の大阪府人権教育夏季研究会では「『条例案』の9月府議会成立絶対反対の声を職場・分会から上げよう」と訴えるビラを配りました。「これ、許されへんよね」という共感が寄せられ、1千人を超える教育労働者がビラを受け取っていきました。労働者の圧倒的怒りを背景に、翌19日の行動を行いました。
府庁前行動では、東大阪市教育委員会が現場労働者を排除して強行した育鵬社の公民教科書の採択に対して、職場から激しい怒りが噴出し、撤回を要求する分会決議を上げようという動きが起こっていることが報告され、怒りがたたきつけられました。府庁で働く労働者も、私たちのビラを見て「橋下打倒か!」と共感を表していました。
今回提出されようとしている「職員基本条例」「教育基本条例」では、定員削減には分限免職をするとされています。民営化攻撃で「余剰人員」を無理矢理つくり出し、分限免職=「整理解雇」をするというものです。公務員制度改革=360万人全員解雇・選別再雇用の道州制攻撃を大阪府が率先して行うという悪辣(あくらつ)な本質が露骨に表明されています。「橋下知事よ、よくぞ言った」。私たちの闘いは、道州制による非正規化・解雇攻撃との正面からの闘いです。
関西の教育労働者は、この条例の攻撃にどう立ち向かうかという討論を続けてきました。①大恐慌と3・11大震災・原発事故、エジプト革命という世界的激動の時代に、②国鉄闘争・反原発闘争を基軸に、③戦争、民営化・労組破壊の新自由主義=道州制攻撃と対決する。それは④職場分会から労働組合をよみがえらせる闘いに執着しきることで可能となり発展する、と考えました。危機に陥っているのは資本家階級であり、民主党政権と橋下府政です。責任を持って具体的な行動を開始しようと、府庁前行動を出発点に据えることにしました。
府庁前行動の提起と一体で、職場に渦巻くあらゆる攻撃について現場労働者の間で討論し、「分会決議や有志の意見として反撃の声を上げ、条例反対・橋下弾劾の声を上げよう」「府庁前行動の息吹や各職場の取り組みを職場・分会に環流し、労働組合をよみがえらせる闘いで反撃しよう」と討論は進みました。
この日の府庁前行動を出発点として、8月27日には関西労組交流センター・教育労働者部会が教育労働者交流集会を開きます。東北の被災地の仲間とともに、全国の労働者とともに、11・6全国労働者総決起集会に向けて職場・分会で闘い抜こう!
動労千葉の外注化阻止大闘争に続いて、新自由主義-外注化・非正規化絶対反対で労働運動の反撃を組織していきます。絶対反対の団結で闘えば、必ず勝利できる。国鉄闘争―動労千葉の闘いにこそ労働者の展望があります。(関西労組交流センター・教育労働者部会)
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