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今春不起立闘争へ、広島で教育労働者集会

 2月11日、広島市西区民文化センターで、「『8・6処分』撤回! 不起立で『是正指導』ぶっとばせ! 職場の団結をとりもどそう! 2・11広島教育労働者集会」が開催され、教育労働者を先頭に70人が集まった。昨年の広島全国教研闘争から1年。民主党・連合政権に加わり、ますます反動化する日教組本部と全面対決し、今春不起立闘争を闘う広島の教育労働者と地域の労働者・市民との団結を固める集会となった。
 冒頭の11月集会ビデオ上映後、司会の広教組組合員が、財政危機が爆発しているギリシャで教育労働者を始めとする50万人の公務員ストライキが闘われていることを報告し、私たちもこういう闘いをやろうと檄を飛ばした。

 98年是正指導(文部省による広島の不起立つぶし攻撃)に屈した広教組本部が不起立闘争を放棄した後も、一貫して不起立を続けている被処分者が開会挨拶を行い、本部の敵対を怒りを込めて弾劾して「動労千葉のような闘う労働組合をよみがえらせよう」と訴えた。検修外注化阻止決戦への決起を呼びかける動労西日本委員長の大江照己さん、525人解雇撤回を闘う社保労組組合員の平口雅明さん、反戦被爆者の会の下田礼子さん、広島県労組交流センター、法大弾圧を粉砕し教育民営化と闘う広大生らが連帯アピールを行った。香川県で(四国で)初めて不起立で処分を受けた教育労働者は、免許更新制反対の闘いや職場の怒りと結びつけて不起立闘争を闘ったことを報告した。
 集会のメインは、「8・6処分」と対決し、県教委に「今後8・6に研修は入れない」と言わせた広教組組合員の倉澤憲司さんのアピールだ。倉澤さんは「本部は『闘っても勝てない』と言うが、私たちは今こそ『闘えば勝てる』と確信を持って言える」と語り、不起立闘争で青年労働者の怒りを解き放とうと呼びかけた。「安全崩壊を引き起こしているJRと同じく、教育現場も『不祥事』『病気』の多発などすさまじい矛盾が爆発している。県教委はこれを、さらなる管理強化・相互監視・社会的監視体制づくりで対応しようとしている」。これが教育民営化の現実だ。だが県教委は増え続ける「不祥事」(その3分の1は不起立!)に悲鳴を上げているのだ。「処分は敵の弱点となった。ここを徹底的に突こう。是正指導以来12年、屈せずに闘い続けてきたことが、いよいよ大きな力を発揮する時が来た。『8・6に研修は入れない』というのも県教委が闘いに追いつめられ、音を上げ始めたということだ。敵は大恐慌と8・30情勢でグラグラだ。不起立闘争で現場から力関係を変えよう」
 倉澤さんの訴えに参加者は勝利の確信を深めた。不起立方針を投げ捨てた本部に失望して組合をやめた初参加の教育労働者や、同じく初参加の青年教育労働者も大いに共感。闘う団結は確実に広がっている。倉澤さんは、青年労働者が置かれている困難な現実、不起立を闘う自分との間につくられている分断について触れ、これをつくり出しているものこそ日教組本部・広教組本部だと弾劾した。そして「いま悩んでいる多くの仲間こそ職場を変え、世の中を変える主体であり、この大多数の現場労働者の団結した力だけが、本当に世の中を変えることができる」と訴えた。体制内本部と対決して青年教育労働者の団結をつくりだすことこそ、今春不起立闘争の最大の課題だ。
 「8・6処分」を撤回させる会から人事委員会闘争開始の報告があり、広教組青年部の教育労働者は「一番戦争や差別に反対して闘っている倉澤君を組合や県教委が差別しているのは許せない。自分にとって大切な存在である倉澤君とともに闘っていきたい」と述べた。
 交流センター三浦半島教労部会からのメッセージ紹介後、現場組合員の今春不起立闘争アピールが行われた。その中で、広教組青年部で闘う教育労働者は、県教委が各学校に立ち上げを強制している教職員の相互監視組織・「不祥事防止委員会」への加入をきっぱりと拒否した職場での闘いを報告し、「誇りを持って不起立を闘い、是正指導体制をぶっとばす」と元気に決意を表明した。最後に目前に迫った2・13代々木への総結集をはじめとする行動方針を確認し、倉澤さんの音頭で団結頑張ろうを行った。(広島・TK)

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