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カリフォルニア大学で第二波ストライキ突入(第1報)

 カリフォルニア大学のUPTE(大学専門職・技術職労組)は、11月18日午前5時から建設現場でピケを開始、7時15分から各キャンパス入口でもピケを張り、3日間ストライキに突入した。不当労働行為、解雇、賃下げ反対の9月24日のストに続く、第2波だ。9月24日のストと授業ボイコットは、バークレー校(カリフォルニア州北部サンフランシスコ近く)を最大拠点として行われたが、今回は、大学理事会がロサンゼルス校で開催されるため、同校キャンパスとは550㎞以上離れたバークレー校などからも結集している。

 11月18日、労働者、学生は理事会会場内と建物の前で激しい阻止行動に決起した。ユードフ総長の大学予算案と授業料値上げ案の提起は、弾劾の声で中断された。退去を拒否する労働者、学生を弾圧するために警察が導入された。ロサンゼルスタイムズによると「少なくとも14人が逮捕された」という。会場の外では、フル装備の機動隊の大部隊と労働者・学生が対峙した。
 この弾劾の声の中で、カリフォルニア大学理事会の財務委員会は、授業料値上げ案を可決した。2010年秋までに2段階で、全学生の平均で32%の値上げ(2500ドル増)をするという。学部生の授業料は、2010年1月に585ドル、同年秋に1344ドル上げて、10302ドルにする。それにキャンパス費用として約1000ドルが必要になる。さらに、部屋代、食費、教科書代など約16000ドルも必要だ。この値上げ案は、19日の理事総会にかけられる。(ST)
 ▼写真はストライキに突入したUPTE組合員と授業ボイコットした学生が共同行動。ロサンゼルス校の学生フランシス・クラークさん(左、歴史学専攻)、アマンダ・バハモンドさん(生物学専攻)らが、「カリフォルニア州の支出は、刑務所が第1位、教育が第48位」と弾劾するプラカードを掲げて闘っている(11月18日)
 ▼グラフはフルタイム学部生の平均年間授業料(単位1000ドル)。学費値上げのすさまじさが分かる。

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