東北石けん労組が解雇撤回へ全一日行動
1月12日、東北石けん労働組合は、2010年決戦の火ぶたを切って落とす全一日行動に起ち上がりました。 今日は、解雇の張本人である東北石けん佐藤工場・佐藤吉範、畑惣商店・畑文雄を地労委の証人尋問に引きずり出す決戦の日です。午前8時、仙台市役所前(地労委のある宮城県庁直近)での圧倒的な街頭宣伝には福島からも闘う仲間が年休を取って駆けつけ、総勢30人。青年の作った感性の爆発するビラ(写真)1000枚が出勤する労働者に次々と渡されました。受け取りは上々、ものすごい注目です。みんな解雇の渦巻くこの社会に心から怒っています!
そこからとって返して名取市愛島台の新工場門前に移動し、解雇撤回のごうごうたるシュプレヒコールを叩きつけました。「2010年決戦に突入するぞ! 国鉄1047名闘争を基軸に解雇撤回闘争の嵐を巻き起こすぞ!」勝利の路線は鮮明だ! 会社は、門前闘争が開始されたとたん、シャッターをあわてて閉める狼狽ぶり! 結集した労働者の確信に満ちた姿が、新工場門前を完全に制圧しました。
闘いの圧巻は、午後1時からの地方労働委員会の審問でした。午後から新たに参加した支援40人が審問廷を埋め尽くしました。顔を引きつらせた解雇の張本人どもは、ウソにウソを重ねる「証言」に終始しました。畑文雄は、組合つぶし・組合排除の新工場建設過程について、「従業員全員を引き続き雇用するつもりでいた」と言いながら、あたかも労組が工場移転に伴う労働条件変更に関する労使協議を拒否したかのように描き出そうとしました。真相は、労組が求めた労使協議に一度たりとも畑は応じていない! しかも、営業譲渡契約を解約したと言いながら、石けん製造の新工場建設は止まるどころかどんどん進められていた! どこが別会社だ! ウソをつくのもいい加減にしろ!
さらに畑は、新工場の従業員をハローワークで募集したと証言しました。募集に応じなかった労組員を雇用しなかったのは当然という主張です。ここでも畑は完全に墓穴を掘った。2度にわたってアリバイとしてハローワークで従業員を募集し、合計で70人もの人が応募したが、採用したのはたったの2名。それも労働組合を脱退した2人だけなのです! 別会社で、ハローワークで従業員の募集をしたという体裁を繕うために、70人もの労働者が偽装募集に駆り出されたという驚くべき事実です! どこまでふざけきったヤツだ!
さらに佐藤吉範の尋問がなされました。佐藤吉範はこのかん、組合を排除する新工場移転過程の言動を証言していました。これではまずいと思った奴らはなんと、「佐藤吉範の記憶違い」「佐藤の証言に信憑性がない(!)」という驚くべき主張を展開してきました。最後には、それを証明するために、代理人弁護士が佐藤に「数日前の食事の内容を覚えていますか?」というとんでもない質問をしてきました。これまで審問で表明してきた佐藤の主張のすべてを帳消しにしようという策動です! 地労委の審判をここまで愚弄する行為があるのか! 当該と傍聴のすべての仲間がごうごうたる弾劾を浴びせました。
佐藤と畑の不当労働行為は明々白々です。佐藤と畑を打倒して、組合員が職場に戻る以外に道はありません。闘いに参加したすべての仲間は、国鉄1047名の解雇者と共に、東北石けん労働者が解雇を撤回させ、実力で職場を奪還するという闘いの決意を新たにしました。(東北石けん労組・H)
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