労働者の団結が戦争を止める! 3・20渋谷デモに1880人
3月20日、「イラク反戦7周年全世界一斉デモ、ワーカーズ・アクションin渋谷」が代々木公園に1880人の労働者・学生を結集し闘いぬかれた。民主党・連合政権の危機が深まり、国鉄と沖縄を焦点に階級決戦情勢が煮詰まる中、集会とデモは青年労働者と学生の現状変革への欲求とエネルギーがほとばしる場となった。基調報告は千葉の青年医療労働者。「資本家たちは生き残りをかけて国鉄1047名闘争を終わらそうと必死だが、戦争も民営化も、非正規職化の攻撃も首切りも、止めるのは国会ではなく現場の闘いだ。資本主義の危機は労働者の危機ではない。労働組合をよみがえらせ団結すれば勝てる。世界のすべてを資本家から取り戻そう!」の提起に満場の拍手が応えた。
基調報告に先立ち、第4波のストを打ち抜いて結集した動労千葉から田中康宏委員長が特別報告。政府・与党と4者4団体指導部による国鉄1047名闘争解体策動を弾劾し、「87年の分割・民営化に次ぐ重大事態だ。23年の闘いの結論が国労解散とはあり得ない。動労千葉はこの局面で絶対に国鉄闘争の火を消してはならないとの全国運動を呼びかけたい。ここに数千万の労働者の怒りの声を結集させよう」と提起した。さらに動労水戸の石井真一委員長が、19、20日とストライキに決起してこの場に結集したことを高らかに報告。国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが「われわれ闘争団有志は『解決案』をキッパリ拒否すると通告した。不当解雇の責任はJRにはないと、裁判も取り下げろと、これらを全部認めたらカネをくれてやるということだ。ふざけるな! 俺たちは徹底的に闘う!」と激しい怒りを表明した。
沖縄北部合同労組の労働者が4・28~5・15沖縄闘争への総決起を訴えた。普天間基地をめぐる民主党・連合政権の動きは沖縄の労働者人民の意志を踏みにじるものだと弾劾し、「今こそ日米安保粉砕、基地撤去だ。労働運動の力で勝利しよう。労働者が主人公の沖縄を取り戻そう」とアピール。次いで全学連訪米団が、「アメリカの学生たちが『団結した学生は負けない』と私たちと同じスローガンで闘っていた。団結は海を越え一つになった!」と熱烈に報告した。
三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長が、「三里塚も決戦だ」と3・28三里塚闘争への参加を訴え、百万人署名運動事務局長の西川重則さんが「戦争に反対する私たちの思いは一つ」とのべた。闘う弁護士戦線からは森川文人弁護士が、日弁連の新体制を「司法改悪を延命させる体制」と弾劾、裁判員制度廃止の5・18全国集会を呼びかけた。獄中35年の星野文昭同志からのメッセージが代読された。
これらを受けて、全国から結集した青年労働者が続々と決意表明に立った。動労千葉で強制配転と闘う青年労働者、動労西日本の山田和広副委員長、全逓の青年労働者、関西の自治体労働者、神奈川の教育労働者、関西の青年労働者代表の金属労働者、医療福祉労働者を代表して東京北部の精研労組、さらに法政大学文化連盟の斎藤郁真委員長から熱烈な戦闘宣言が行われた。最後に織田陽介全学連委員長が「闘いの方向は明確になった。革命こそ歴史上最大の大衆闘争だ。労働者、学生、農民のための組織を作ろう。国鉄と沖縄を軸にして労働運動の多数派を取ろう!」と締めくくり、渋谷デモに打って出た。
この記事へのコメントはありません。