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狭山裁判の再審行え 水平同盟解放共闘 東京高裁を徹底追及

 「東京高裁は再審を行え」「石川一雄さんの無罪をかちとるぞ」「星野再審闘争とともに闘うぞ」。9月29日昼、霞が関にシュプレヒコールが響いた。全国水平同盟杉並支部と部落解放東日本共闘会議の東京高裁包囲デモだ。
 石川一雄さんが狭山事件の犯人にデッチあげられ、東京高裁・寺尾裁判長の無期懲役判決から42年になろうとしている。3度目の再審請求から11年目に入ったが、東京高裁は事実調べすら行わない。断じて許さない!
 午後3時、東京高裁にのりこんだ要請団は、弁護団が8月22日に提出した新証拠の下山鑑定を軸に、書記官を徹底的に追及した。下山鑑定は、石川さん宅から押収され石川さんを有罪とする証拠とされた「被害者の万年筆」には被害者のインキの痕跡がないことを、当時鑑定を行った科学警察研究所の検査結果という動かせない事実から明らかにしたものだ。石川さんの無実は明らかだ。

 要請団は、水平同盟杉並・西郡両支部、東京各地区労組交流センターの要請文を突きつけて事実調べと再審開始、全証拠の開示命令を要求。動労千葉の中村仁執行委員、動労水戸の外岡弘執行委員も要請文を読み上げ追及した。杉並支部の狩野正幸書記長は下山鑑定を示し「ここまでくるのに何年かかっているのか」と弾劾、田中れい子同支部長は「鑑定人を呼んで調べるべきだ」と迫った。解放共闘の岩本正治事務局長は、再審を行わない植村裁判長を厳しく批判した。書記官は要請団の怒りと迫力の前にうなだれるばかりだった。
 この日、石川一雄さんが第30次の高裁前アピールを行った。水平同盟と解放共闘のデモ、街宣、要請行動には延べ60人が決起した。参加者は石川さんの国家権力への怒りをともにし、不屈の闘いに応えて第3次再審闘争に勝利するために、10・29東京狭山集会をステップとして、11月国際連帯行動―11・6労働者集会の成功へ突き進むことを誓い合った。

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