崇仁の更地化許さぬ 診療所・住宅強奪反対集会
10月2日、京都の崇仁(すうじん)地域で診療所廃止・住宅追い出し反対の総決起集会が開かれました。地元からの初参加者をはじめ、全国水平同盟西郡支部・高槻支部、関西各地から60人が結集しました。
集会では、何よりも崇仁、そして同じ京都の東三条での闘いによって追いつめられているのは京都市と国である点が鮮明になりました。地域医療の拠点である崇仁診療所を9月末に休院(廃院)にするというすさまじい更地化攻撃に対し、絶対反対の旗を掲げ続けることで、診療所廃止に怒る声がひとつの団結として物質力をもちました。それが崇仁支部準備会への新たな結集につながります。京都市も事実上民間委託している診療所の「運営責任」を認めました。更地化が目的である国や行政に対して反撃が始まったのです。
東三条での住宅裁判では、大阪高裁の和解協議の呼びかけに京都市も席に着かざるを得ない状況をつくり出しました。私たちを「和解」に応じさせ、だましの「和解」案で闘いをつぶすもくろみがありますが、京都市が裁判闘争や署名運動に追いつめられた結果です。
崇仁支部準備会のAさんが、集会全体を牽引(けんいん)する発言をしました。「なんで自分の母親の団地に住んだらダメなのか? 京都市は勝手に条例を変えて住めなくする。家賃も応能応益制度にして住めなくする。これが更地化。診療所廃止の前は市営浴場も一つ廃止された。地域の『ふれあい』をなくしていく。豊洲市場も同じ。誰も責任を取らない。うやむやにする。だからもっと団結して、崇仁支部準備会の規模を大きくして、京都市に打撃を与えないとダメです」
東三条のBさんは「先日の裁判でなんで正しいことが否定されるのかと悔しかったが、診療所廃止・住宅追い出し反対署名が世界にも広がっていると聞きました。11月17日に大阪高裁で住宅裁判の判決がありますが、どんな判決になっても闘い続けます」と力強く決意表明しました。9月23日の京都市保健福祉局への申し入れ行動で反対署名約200筆を提出したという報告もありました。
水平同盟本部・西郡支部・高槻支部、動労西日本、奈良市従の労働者、婦民全国協関西ブロック京滋支部、ユニオン自立が発言し、全学連が10・3京大闘争と一体で闘うアピールを行いました。
まとめで全国水平同盟の平沼和典事務局長が、「労働法制改悪阻止決戦として更地化攻撃に対して闘おう」と訴え、集会は成功裏に終わりました。(京都 朝霧広巳)
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