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BA客室乗務員、第2波ストで団結拡大の大勝利!

ba-st1.jpg 英最大の航空会社ブリティッシュ・エアウエイズ(BA)の客室乗務員労組は、3月20~22日に決行した第1波スト(既報)に続き、4日間の長期第2波ストを3月27~30日、断固として貫徹した。資本はこの日のために1000人のスト破り要員と11カ国からスト破り飛行機をかき集め、政府・メディアを総動員したストバッシングを繰り広げたが、1万2000人もの労働者がストに突入し、イギリス最大のハブ空港ロンドン・ヒースロー空港で41%をキャンセルにたたき込んだ。資本が最も大切にしていた遠距離便はたった30%の運行。ストの影響を少なくごまかしている資本ですら一日550万ポンド(7億7千万円)の損害・敗北を認めざるを得なかった。写真 青年労働者を先頭に組合旗とBAのCEOウォルシュの顔を持ってデモする客室乗務員。3月29日ヒースロー空港前

ba-st3.jpg なによりも第2波ストは団結を拡大して大勝利した。BA資本は昨年11月に突如、1000人の解雇を含む遠距離部門の客室乗務員の人員削減、2年間の賃金凍結計画を発表し、あからさまな客室乗務員労組つぶしに突入した。中核労組である客室乗務員労組を破壊することによって、英最大の労組ユナイト労組(200万人)をも破壊することを狙ったのだ。この攻撃は客室乗務員のみに攻撃を集中することでパイロットなど他の部門の労働者と分断し、さらに客室乗務員労組をユナイト労組中央と分断する目的意識的な分断攻撃であった。

 この攻撃に対して今回、荷物担当とチェックイン関係の労働者が、旅行特典の剥奪などの報復の脅しをのりこえて第2波ストに合流したことは決定的であった。これは第1波ストで自信を深めた客室乗務員労組の労働者が現場に帰って他部門の労働者の獲得に立ち上がったことを示している。さらに国内の基幹労組の支援のみならず、ストのピケにはイタリアやスペインのBAの労働者も合流し、来月BAに吸収合併されようとしているスペインのイベリア航空の労働者まで駆けつけた。まさに団結破壊攻撃に対して、団結の拡大をかちとったのだ!

 もう一つの勝利は、体制内指導部の裏切りを打ち破ってストが打ち抜かれているということである。ユナイト労組中央は、この期に及んでも「できればストライキは避けたかった」と言明し、「組合は賃下げや労働条件の改悪を逆提案し、外注化提案まで認めたのに」などと自らの決定的な裏切りを恥とも思っていない。現場労働者の怒りが腐敗した労組指導部の裏切りを打ち破ってストライキとして爆発したことは明らかである。

ba-st5.jpg 三つ目は、世界大恐慌下における反撃の拡大として勝利的に打ち抜かれたということである。BAストはイギリス財政赤字の急速な拡大のなかで、ギリシャ情勢の波及と受けとめられている。資本のみならず労働党政権による労組破壊攻撃を打ち破って打ち抜かれた今回の13年ぶりのBAストは、ヨーロッパ中の注目を集めて闘われたがゆえに、その闘いも巨大な波及力を持っている。イギリスでは4月にさらに大規模な鉄道ストが予定され、選挙を前にしたブラウン労働党政権は恐怖にうちふるえ始めている。 

 4-5月革命情勢はさらに深化する。国鉄・沖縄軸に総決起しよう!(SG)

写真 上 ウォルシュへの怒りを爆発させ、楽しそうに旗を振る客室乗務員。 写真下 ストに突入して、ヒースロー空港でピケットを張る客室乗務員。

 

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