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英BA労働者が5日間ストライキに突入!

s20100525b-1.jpg 英航空・ブリティッシュエアウェイズBAの客室乗務員労組は、前回のストライキの後の1ヶ月間の屈辱的交渉を断固決裂させ、再び5月24日深夜からストライキに突入した。今回は今後3回やる「5日間スト」の第1回目だ。怒りの決起は、短距離線の5割、長距離線の4割を運休にたたき込んでいる(写真はストに決起して組合の2階建てバスでピケットに向かう労働者たち。バスの側面には会社名をもじってBRUTISH(むごい)AIRWAYSと大書きしている)

 ストに決起した労働者は「職場では四六時中恐怖支配が行われている。何か文句を言えばすぐ停職。もはやストライキでもやらなかったらBAで働くことなんかできない」「あらゆるメディアがわれわれを高給取りだと書き立てているが、我々は年2万ポンド(260万円)ももらっていない。仕事もみんなが思っているよりはるかにきついんだ」と怒りをぶちまけている。まさにかつての国鉄分割・民営化とまったく同じ労組破壊攻撃が行われているのだ。

 BA資本はあからさまな労組破壊の意志を示して、組合との合意もないのに客室乗務員の数を削り、より安く、権利を奪って新たに非正規職労働者を導入しようとしている。今回のストに対してもBA資本は裁判所に差し止め請求をし、いったんはスト禁止決定が出されたが、現場の怒りは決定を高裁でひっくり返した(写真は裁判所前で勝利の歓声を上げる客室乗務員。プラカードには反労組的な法律をぶっ壊せ!とある。5月20日)
20100525a-3.jpg  さらに5月22日、スト直前に体制内指導部が妥協に走ろうとした交渉が反対派の抗議行動で実力で粉砕され、スト突入を実現した。
なによりも決定的なことは、現場労働者がこの攻撃を単なる労働条件の悪化ではなく、首切り労組破壊攻撃だと見抜いて、ストライキを条件交渉の道具にしようとした体制内指導部をぶっ飛ばし、自己解放的なストライキに決起したことにある。イギリス全体の注目を集めて闘われているBA客室乗務員の闘いは、まさにイギリス労働者階級全体の闘う団結の利害をかけた大決戦であり、今日本で闘われている新たな国鉄闘争の大運動と一体の闘いだ。BA労働者は第1波を打ち抜いて、第2波5月30日、第3波6月5日の「5日間スト」に決起しようとしている。共に闘おう!(SG)
 

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