日米合同軍事演習開始に、広島で緊急反戦行動!
朝鮮情勢の危機の中、日米合同軍事演習が開始された翌日の12月4日、広島で、8・6ヒロシマ大行動が緊急反戦行動を呼びかけて、ドーム前集会・デモ・街宣をやりました。この緊急反戦行動には、8・6ヒロシマ大行動のよびかけ人を先頭に40人の仲間が駆けつけました。ドーム前集会では、下田礼子さんが「私は日米新安保ガイドラインの時に、これは国家総動員法の再来だと思い、百万署名運動を始めた。アフガニスタン戦争開始の時はハンガーストライキもやったが、今の状況はどうか。誰も戦争反対を言わない。実際に目の前で戦争が始まる時は、こうやって静かに始まっていく、これは戦前の状況とそっくりだ。戦争絶対反対の声をあげていこう」と訴えられました。
百万人署名運動広島県連絡会の仲間やセイブ・ザ・イラクチルドレン広島の方、動労西日本からは前日から始まった動労千葉のストライキの報告がなされ、委員長と組合員の方も発言されました。最後に広島大学の学生です。「今明らかにしなければならないのは、アメリカが危機だということです。危機故に戦争へと突っ込んでいっています。国際連帯で戦争をとめよう!広島からもっと反戦の声をあげるべきだ!」
デモでは沿道の市民、労働者の圧倒的共感を得ました。多くの人たちが「そうだ、そうだ」という表情で私たちを見ています。うれしそうに写真を撮る若者や「頑張れ!」と声をかけてくれる人、一緒にこぶしをあげてくれる人、本当に多くの人の共感を得ました。現情勢をどう捉えたらいいのか模索している中に、私たちの主張が入り込んでいきました。デモ解散地点では一緒に団結ガンバローをしてくれた青年が私たちの輪の中に入って討論しています。
街頭宣伝では百万人署名の沖縄署名と同時に、動労千葉12・3ストライキの報告ビラもまかれ、戦争絶対反対と、闘う労働組合の復権を呼びかけました。この日の行動は、動労千葉ストライキ、韓国の現代自動車での闘いと連帯して闘いぬいたと自負しています。オバマも菅もイミョンバクも絶望的に戦争に突入しています。戦争を阻止し、労働者階級の勝利の展望を持っているのは、国鉄全国運動を闘う私たちです。労働者の力で戦争は阻止できます! そしてその方針は待ち望まれています! さらに、労働者民衆の中へ!(広島・竹林かな)
■12・4集会アピール
日米共同軍事演習反対! 朝鮮半島を再び戦場にするな! 戦争絶対反対! アメリカは戦争をやめろ! 沖縄米軍基地撤去! 日米安保はいらない!
11月23日のヨンピョンドにおける砲撃戦を機とする過去最大規模の米韓合同演習に続き、昨日からそれを上回る史上最大の日米共同軍事演習が開始されました。自衛隊約3万4千人、米軍約1万人が参加し、韓国軍も加わっています。巨大原子力空母ジョージ・ワシントンを中核とする艦艇約60隻、航空機約400機が動員され、核爆弾や空中発射巡航ミサイルなどを搭載できるB52戦略爆撃機も参加させることがわかりました。「演習」という名前の戦争ではありませんか! これこそが戦争・核戦争への道です。今こそヒロシマの地から「戦争絶対反対!」「朝鮮半島を再び戦場にするな!」の声をあげ、行動にたちあがりましょう。
朝鮮半島―東アジア一帯を戦争・核戦争の炎に包もうとしているのは、アメリカ・オバマです。アメリカは、世界大恐慌による支配の危機をのりきろうと、中国の存在をにらんで本格的に北朝鮮への戦争に舵を切ったのです。日本では衆参両議院が全会一致で北朝鮮非難決議をあげ、マスコミは北朝鮮非難一色です。しかし、本当にくり返し戦争挑発を行ってきたのは一体誰か! そして今現に、激しく戦争挑発しているのは誰か! 戦争を避けようとするどころか、すさまじい軍事力を目の前で展開し、むしろ北朝鮮がさらに軍事的に対抗してくるように、戦争を誘発しているのは誰か! ――アメリ カ政府・オバマです!
戦争は阻止できます! 戦争を阻止しましょう! 私たち労働者民衆は戦争を阻止するために国境を越えて団結しましょう! 韓国と北朝鮮の労働者民衆はもちろん、日本の私たち、在日の仲間、中国やアメリカの労働者も、お互いに敵対しあい戦争をする理由などありません。労働者を戦争へと駆り立てようとしているのは、日々労働者を酷使し、使い捨てにし、正規と非正規を対立させ、退職強要や首切りを行い、高齢者から年金をむしり取り、青年から教育も仕事も未来も奪っている張本人である資本家です!
アメリカ・オバマこそが危機です 資本主義のトップであるアメリカは、現在の世界恐慌の中で経済や社会そのものがいつ崩壊してもおかしくないほどの危機に陥っています。オバマ大統領は選挙で大敗北しました。失業問題も医療保険問題も全く解決できず、公務員には賃下げ、学生には学費値上げ、貧困層の青年は軍隊へ送り込まれ、アフガニスタン戦争は泥沼に入っています。そして労働者や学生は反乱を開始しています。この労働者民衆の怒りを、米政府に向けさせるのではなく、国家や国益、差別・排外主義をあおって戦争へと向けさせようとしているのです。秘密裏の臨界前核実験に見られるように、「核のない世界」など最初から真っ赤なウソでした。韓国は今度軍事挑発が起こったら「次は間違いなく空爆だ」と宣言し、菅首相は韓国に対して強い支持を表明しています。私たちは菅・民主党に戦争してくれと頼んだ覚えはありません!
日本の核武装を主張する田母神元航空幕僚長らは、ファシスト的に排外主義をあおって若者をとりこもうとしています。しかし、若者たちの不安や絶望感は戦争で解決できるはずもありません。菅政権の「新成長戦略」は労働者の9割を非正規化しようとするものです。私たちは、沖縄に基地を押しつけ、労働者や農民を切り捨てて戦争に向かう菅政権にこそ怒りを叩きつけましょう!
韓国の労働者は、「敵は資本家だ」と工場で闘っています。日本でも、昨日から動労千葉がストライキにたちあがりました。動労千葉の組織破壊を目的としたローカル線廃止、検修外注化阻止に向けた渾身のストライキです。国鉄分割民営化を許さず、解雇撤回を貫く動労千葉の闘い方に、私たちの未来はあります。ヨーロッパでもアメリカでも、全世界で労働者は立ち上がっています。すべてを作り、動かしている労働者こそ、戦争をとめる力があり、社会を変えていく力があります。皆さん、共にたたかいましょう!
呼びかけ―8・6ヒロシマ大行動 緊急!反戦!行動 集会参加者一同 2010・12・4
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