インドで200万の労働者が政府への抗議デモに決起
2月23日、インド(人口12億人、GDP世界11位)の労働者が国会に対して歴史的なデモに決起した。「約20万人が参加」と報道されているが、主催者はニューデリー周辺から約200万人が参加と発表し、大渋滞の中で警察はまったく参加人数を把握できないほどが決起した。このデモは初めて政府系と共産党系を含めたインドの主要な8つの労働組合が統一して参加した。
デモは「食糧投機でわれわれは殺される」と横断幕を掲げ、食糧や石油をはじめとする物価高騰への対処、労働法の厳格な適用、雇用保障政策、社会保障の拡大を求め、公共企業の民営化に反対して闘われた。
いまインドの労働者は、資本による激しい労働法違反、権利侵害、失業の増加、民営化・非正規職化・外注化というありとあらゆる攻撃にさらされている。そこに食糧やガソリンなどの激しい物価上昇が直撃し、生きていけない状況に追いやられている。食糧の価格が1カ月で20%近くも上がっている。
今回の行動を呼びかけた中央労働組合(CTUS)と全国従業員連盟という中心的な二大ナショナルセンターはともに、インド政府の「賃金を上げたら物価はさらに上がる」というふざけきった態度に抗議し、「政府こそ原油投機の規制緩和、企業の食糧の買い占めを容認して、価格の上昇を生み出している」と弾劾している。組合はさらに、「インドのGDPが成長しているのに労働者はますます貧しくなっている責任を取れ」と激しく政府を非難している。
今回の行動は、政府の打倒は掲げていないが、新自由主義の破綻と物価上昇による飢餓の拡大など、チュニジア蜂起・エジプト革命の引き金を引いた構造とまったく同じ状況の中で闘われた。インドの労働者階級は、すでに2010年の9月にじつに1億人のゼネストを闘い抜いた経験をもっている。その闘いが、チュニジア蜂起・エジプト革命のすさまじい世界大的衝撃を受けて、今また大爆発しはじめた。中東での巨大な激震は全世界を駆けめぐり、きわめて短期間の間に中国・アメリカ・インドをとらえた。この世界革命情勢は本物だ。
3・20渋谷反戦デモは、まさに日本から戦争と民営化、新自由主義=資本主義に怒りの声を挙げるますます決定的な闘いとなった。学生・青年が先頭に立って、日本の中心・渋谷で革命に立ち上がろう!(SG)
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