韓国 医療民営化阻止へ熱いゼネスト始まる!
パククネ政権が鉄道とともに公共部門民営化の突破口として推し進める医療民営化攻撃に対し、医療労働者の熱いゼネストが始まった。
民主労総がパククネ退陣の同盟ストライキを呼びかけた7月22日、全国保健医療産業労働組合は医療民営化阻止の第2次産別ゼネストに突入した。「医療民営化阻止! 医療民営化防止法制定! 公共医療機関の偽正常化対策廃棄! 晋州医療院再開院!」を要求し、26日までゼネスト総力闘争を展開する。22日は全国150支部のうち60支部6千人が、治療室、分娩・新生児室などの必須維持業務に人員を配置した上、合法ストに立ち上がった。
公共運輸労組医療連帯本部のソウル大病院分会もストライキに突入し、午前9時半、病院のロビーでストライキ出征式を行い、午後には「医療民営化阻止! 公共機関偽正常化粉砕!決意大会」を開いた。
◆医療民営化反対署名100万を突破!
パククネ政権・保健福祉部はすでに6月11日、医療営利法人ガイドラインを発表し、付帯事業拡大のための医療法施行規則改正を立法予告した。これは事実上の医療民営化にほかならない。
すでに3月、民主労総を先頭とする86団体が集まる「医療民営化、営利化阻止と医療公共性強化のための汎国民運動本部(医療民営化阻止汎国本)」が発足し、取り組まれてきた医療民営化反対100万人署名運動は、文字通り100万人を突破!
7月22日、保健医療労組と公共労組医療連帯が医療民営化阻止のストライキに突入すると同時に、保健福祉部に全国から医療民営化反対の意見書メールが殺到! 保健福祉部のサーバーはパンクする一方、医療民営化反対署名がオンラインで1分当たり1万人ずつ増加するという社会現象が生まれた! 鉄道民営化同様、医療民営化阻止が全人民的意志として示されたのだ。
◆「命を金に換算してはならない」
同日午後、保健医療労組は6千組合員を結集し、ソウルの東大門歴史文化公園でゼネスト大会を開いた。ユジヒョン委員長は、「国民の健康と命を資本の金もうけの対象にする医療民営化をただちに中断せよ。5千万国民の要求である医療民営化を必ず阻止しよう」と呼びかけた。
セウォル号惨事で亡くなった2人の高校生の父親も登壇し、「子どもたちを救おうと駆けつけて確認したのは、政府の災害システムの無能・無責任と命まで利益に計算する民間業者と政府の癒着関係だった。救命作業まで民営化した結果、ありえない事故が起きた。事故を収拾し、国民の命を救わなければという国家の姿はない」「すべての命はお金に換算してはならない。身分と生計の脅威を跳ねのけ医療民営化中断を闘っている皆さんに遺族を代表して声援と支持を送る」と語った。
集会後、民主労総大会が開かれるソウル市庁広場までデモ行進。さらに国会のあるヨイドに移動し、「お金より命文化祭」を楽しみ団結を固め、漢江公園キャンプ場に設置された60棟の大型テントで宿泊し、ゼネスト闘争2日目に備えた。(K)
写真①7・22保健医療労組キョンヒ医療院支部ゼネスト出征式
②公共運輸労組医療連帯本部ソウル大学病院分会の7・22ゼネスト出征式
③「医療民営化反対」「チンジュ医療院再開院」のメッセージボードを掲げた保健医療労組の第2次産別ゼネスト大会(7月22日 東大門)
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