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原発停止・解雇阻止! 広島で闘う労組のメーデーかちとる

s20110506a.jpg 5月1日、被災地・仙台、東京をはじめとした全国の闘うメーデーと連帯し、連合・全労連の政治休戦、メーデー放棄を打ち破って、広島連帯ユニオンや動労西日本など広島県下の6つの労働組合を中心とする実行委員会の呼びかけで「反失業・反原発 広島メーデー」が開催された。
 広島連帯ユニオンの青年組合員が基調を提起した。「津波の問題も原発事故の問題もすべて国家と資本による犯罪だ。犯罪者どもは今ものうのうと支配の座に座っている。こいつらを社会から追放することなしに行なわれる復興は、労働者・農民・漁民へ犠牲を押し付けるものでしかない。歴史的犯罪者どもを根こそぎ追放し、労働者人民の命と生活が最優先される社会に変えよう」 

 「一切の問題は労働組合が資本に加担していることで起きている。被災地救援・震災解雇との闘いと原発即時停止・廃止1000万人署名を取り組み、闘う労働組合を甦らせよう。6・5国鉄全国運動集会への大結集と歴史的な8・6の大高揚をかちとろう」。
 震災解雇が吹き荒れる中で雇い止め撤回を勝ちとった郵政の仲間、動労西日本の大江委員長、高陽第一診療所労組、広大生協労組、教育労働者や自治体の労働者など多くの闘う労働組合員が次々とアピールを行った。最後に全造船三菱広機分会の労働者が発言に立った。「もんじゅの工作機械など原発の機械を作ってきた。故障が出たら放射能を浴びて修理をさせられる。だから本当は作りたくない。原発関連企業の労働組合として原発生産と兵器生産にこれからも反対していく」。労働組合の下に団結する労働者こそ、原発を廃止し新たな社会をつくる決定的主体であることが鮮明になった。広島大学の学生は「職場や大学が原発推進派の逃げ場になっている。職場や大学で闘ってやつらをたたき出そう」と決意を述べた。
 集会後、市内中心部の本通りアーケードを貫き、原爆ドームまでデモ。「原発停止・解雇阻止」のコールが響き渡り、沿道の市民もこぶしをあげて呼応した。(広島県労組交流センター Y・K)

●反失業・反原発 広島メーデー2011アピール「今こそ怒りの声を 闘う労働組合を!」

 広島の労働者の仲間のみなさん! 東日本の被災地で、悲しみをのりこえ、日々生き抜くために必死に闘っている仲間たちを、私たち労働者の団結の力で救援しよう! 大恐慌のさなか震災を口実とした解雇、雇い止めが横行し、全国に拡大しています。福島原発事故は、労働者・農民・漁民、すべての人間の生存を根本から脅かしています。生きるために団結して闘う――今こそ労働組合の原点が問われています。ところが連合は、震災解雇と原発で労働者の生活と生命を脅かしている資本・国家への全面協力を誓い、メーデーも自粛しているありさまです。いったい何のための労働組合でしょうか!
 闘うメーデーを取り戻そう!  「震災解雇・増税反対! 全原発廃止!」を掲げ、「反失業・反原発メーデー」を闘おう!
 東日本大震災は、「想定外の天災」ではなく「100%の人災」です。30㍍を超える大津波は東北地方では史上何度も起きています。そのことを意図的に想定せず、対策要求を拒否してきたのが、歴代自民党政権であり、民主党政権です。彼らは徹底的に地方・農漁村を切り捨て、労働者を犠牲にして、一握りの大資本だけがぼろもうけをする新自由主義政策を推し進めてきました。そのことが、震災の被害を極限的に拡大したのです。そしてチェルノブイリとならぶ巨大事故となった福島第一原発事故も、彼らが引き起こした大罪です。
 「原発は絶対安全・クリーン・低コスト」というデマ宣伝、カネと暴力(警察・裁判所)による反対運動つぶしで、地震列島の日本を原発だらけにした者たちこそ、 日本の核武装を追求してきた中曽根康弘を筆頭とする歴代自民党政権です。そして原発輸出を「新成長戦略」の柱としてきた民主党政権です。そのもとで下請けの非正規労働者に被曝を強制しながら、ぼろもうけを続けてきた東電ら電力資本、東芝・日立・三菱などの原発メーカーです。彼らはこの期に及んでなおも原発にしがみつき、労働者民衆への大増税(「復興税」=消費税増税)で巨額損失と賠償の穴埋めをやり、山口県・上関をはじめ原発増設までもくろんでいる。絶対に許せない!
 「原発をなくしたら生活できなくなる」だと? 全く逆だ! 原発をなくさなければ、労働者も農民も漁民も生きられない! 子どもの命と未来が奪われる! フクシマは「最後の警告」です。労働者の仲間たちを日々被曝させることでしか成り立たない原発など、廃止以外ないではありませんか。何よりも事故現場の労働者の命を絶対に守り抜こう!
 国家・資本とならぶ大罪人がいます。それは、連合中央や全労連をはじめとする労働組合の幹部たちです。彼らは国鉄分割・民営化以来の新自由主義攻撃に対して一切闘わず、その協力者に成り下がってきた。民営化・外注化・非正規化、安全崩壊のとめどもない進行、失業のまん延、毎年3万人以上(今回の震災の犠牲に匹敵)の自殺、そして労働者を被曝させることで成り立つ原発の乱立――、すべて労働組合が闘わなくなった結果です。その行き着いた先が、震災被害の未曾有の拡大であり、福島原発事故です。
 そもそも日本の労働運動と反戦反核・反原発の闘いは一つでした。しかし連合結成後、労働組合が反原発をほとんど闘わなくなった。電力総連をはじめとする連合幹部たちは、資本の手先となって原発推進の先頭に立ち、原水禁運動からも「反原発」を追放してきたのです。そしてついに、被爆者を先頭に「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな!」と訴え続けてきたにもかかわらず、「3発目の原爆が落とされたような」(被爆者の言)原発事故を、「フクシマ」を許してしまった。私たちは本当に怒りと悔しさでいっぱいです。だからこそ本当に今こそ闘う労働組合を甦らせよう。「反失業・反原発メーデー」をその出発点にしよう。国鉄闘争全国運動が呼びかける「新自由主義・震災解雇と闘う反失業大集会」に集まろう。闘う労働組合を甦らせ、その力で広島から新たな反戦反核・反原発の世界的な大運動を創造しよう!
 2011年5月1日 反失業・反原発 広島メーデー2011実行委員会 

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