資本とのケンカやる気満々! 青年結集し高円寺でイベント
9月2日、青年の街、高円寺で、原発と非正規化に怒れる青年集まれ!のイベントが行われた。タイトルは「ケンカの仕方教えます」。国鉄闘争全国運動の呼びかけ人の大野義文さん(元安芸労働基準監督署長)の講演と高円寺の青年たちでつくる和製アイリッシュロックバンド、バラッドショットのライブ、そして、ただいまケンカ中の東京・西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会という最高のコラボだ。青年労働者を中心にした実行委員会をかさね、中央線沿線のショップにチラシを置いてもらい、あきらめる必要一切なし!競争と分断をうち破って社会を変えようと呼びかけたイベントだ。用意された70の椅子はすぐ埋まり、青年たちが演壇前に座り込んでメモを取りながら、聞き入った。
主催者の青年は、仕事を首になって部屋から追い出された経験を語り、「今は、資本家は責任を取らなくても良い社会、この国のシステムそのものを変えるために呼びかけた」と挨拶。それに応えて大野義文さんが労働基準監督署での経験から「不払い労働、首切りなど労働者がのたれ死にしても企業が罰せられない。なぜ労働者が追い込まれなければならないのか。こういう社会を許さないために、団結して、労働組合をつくって、企業と対等に闘うこと。現場の闘いがしんどいが一番有効。ストライキの中で労働者は人間として生きている実感を感じる。名ばかり労働組合は侮られる。労働者は、群れ、学び、闘う。違反のない企業はないからいくらでも闘える」とケンカの仕方を語り、参加者を鼓舞した。
バラッドショットの激しいリズムに参加者はひとつになり、意気を高めた。続いて登場したのは、ケンカ真っ最中の鈴木コンクリート工業分会。全員が3ヶ月雇用契約のミキサー車の運転士だ。「毎日会社を追いつめ、会社で威張って、対等に文句も言えるけれど、それができるのも労働組合を結成したから。雇用契約は3ヶ月だが、それは会社が決めたこと、団結すればひっくり返せる」と、組合を結成した経緯を語った。参加者からは「団交ではどのくらい熱くなったら良いのか」とケンカやる気満々の質問が出され、8月に労働組合を立ち上げた女性労働者が「西部ユニオンに入って楽しくケンカしよう」と分会員を紹介した。9・11―9・19反原発デモや10・8青年集会など、この秋の具体的方針が呼びかけられた。参加者は148人。この秋、もっと青年にアプローチして、本気で社会を変える闘いをやろう!(東京西部・I)
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