動労千葉訪韓団が現場訪問 ソウル① 直接雇用求めて籠城 トルゲート労働者と交流
11月10日、ソウルでは70人余の訪韓団が、光化門前で籠城(ろうじょう)するトルゲート(高速道路料金所)労働者を訪れた。籠城中の50人近くの労働者たちの大半が女性労働者だ。
「直接雇用かちとる! 人間らしく生きよう!」とシュプレヒコールが響く。闘いの中でたおれた烈士への黙禱(もくとう)と「ニムのための行進曲」で集会が始まった。
民主一般連盟トルゲート支会の支会長は、「2013年に一審で勝利判決、17年に二審でも勝利判決を受け、今年8月19日に大法院(最高裁)で直接雇用しなさいという最終的な判決をかちとった。にもかかわらず、いまだに寒い街頭で闘いぬいている」と報告。「私たちはムンジェイン大統領に、最高裁で直接雇用の判決が出ているにもかかわらずなぜこのようにして闘わなければならないのか突きつけたい。勝利をもってみなさんに応えたい」と決意を語った。
労組の律動メンバーが律動で集会を盛り上げた。動労千葉の関道利委員長があいさつに立った。国鉄分割・民営化が日本での非正規職化の始まりだったと話し、動労千葉は分割・民営化と闘い、さらに現場で外注化・転籍攻撃に反対して闘っていると報告し、「私たちも絶対に転籍させないという闘いをしていく」と述べた。トルゲート労働者たちは目を輝かせて聞き、拍手と歓声で応えた。
再度、トルゲートの女性労働者が発言に立った。「私たちは泣きながら闘うのではなく堂々と闘っている。今、私たちの闘いが非正規職撤廃の先頭に立つ闘争になっています。勝利するまで同じ労働者として闘いぬきたい」。闘う労働者の誇りと、闘う中でつかんだ希望があふれていた。
全員が立ち上がり、一体となって律動を躍った。軽快なダンスで互いに手を打ち合い、笑顔がはじけた。
集会後にはトルゲート労働者が別れを惜しむように訪韓団一人一人に闘争のバッジを着けた。
長期の厳しい闘いの中で、労組が団結をつくり出し希望をもって明るく闘う姿に心を打たれ、連帯を固く誓った。
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