トルコはクルドへの爆撃をやめろ!と渋谷でデモ
8月17日からトルコ政府がイラク国境付近のクルディスタン地域に対して大規模な攻撃を行っています。クルド人の独立運動組織PKK(クルド労働者党)の解体を狙ったものですが、攻撃は無差別的に行われています。空軍の戦闘機による空爆作戦や地上からは砲撃部隊を投入して砲撃を行っています。8月20日には13カ所、21日には4カ所、22日には7カ所を空爆し、合計で132カ所が空爆され、砲撃は349カ所に対して行われています。トルコ軍は90~100人を殺し、80人を負傷させたと発表しています。
イラク北部のクルド地域自治政府のマスード・バルザーニー大統領はカンディル山への空爆でセルゲセル区を走行中の自動車1台が爆撃され、児童2人を含む一家7人が死亡したとして、トルコ政府を非難、攻撃を直ちにやめるよう要求しています。
こうした事態を受けて8月29日、日本在住のクルド人が緊急に呼びかけた渋谷デモに、私たちも参加しました。緊急にもかかわらず130人が参加、神宮前の公園から青山通りを国連高等弁務官事務所へ。表参道と繁華街を通る女性や子どもたちを先頭にしたデモは沿道の人びとの注目を集めました。デモ隊は「無差別虐殺の戦争をやめろ」「どんな攻撃にも負けないぞ」と訴え、力強く行進しました。
クルド人は3千万人とも5千万人とも言われ、独自の国家を持たない世界最大の民族と言われています。居住地域はトルコ、イラン、イラク、シリアに分断され、トルコやイランの政府によって弾圧され、民族の独立が認められていません。クルド人の独立運動に対して、トルコ政府、イラン政府の激しい弾圧が続いています。日本にも多くのクルド人が迫害を逃れて難民として来ていますが、許せないことに政府はただの一人も難民として認めていません。クルドをはじめとする在日外国人の闘いと連帯し、ともに闘い、労働者階級の国際的団結をつくりだそう。(東京入管収容所を考える会・S)
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