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中国最大の民間造船企業で派遣労働者を先頭に1000人のストライキ

20130704a-1.jpg 7月1日より、中国最大の民間造船企業である熔盛重工の江蘇省の造船所で、外注企業からの派遣労働者を先頭に1000名の大規模ストライキが闘われている。工場の操業停止に抗議し、未払い賃金の支払いを要求するもので、労働者は集会を開催し、警察などの規制をはねのけて、工場周辺の道路を封鎖して闘っている。
 この工場では、「本工」と呼ばれる正規労働者のほか、「外協工」と呼ばれる外注企業からの派遣労働者などがいる。この工場では毎月10日ころに賃金が支払われるが、この数ヶ月、外協工からさらには本工へも賃金が支払われなくなった。2月の旧正月以来、800元(約1万1000円)しか賃金を支払ってもらっていない者もいる。 

20130704a-2.jpg 企業が自分の工場の生産部門の一部もしくは全部を外注化し、外注企業から労働者を派遣させて自分の工場で労働させることが、7月1日より施行される「労働合同法」(労働契約法)の改定の中で現在増大している。これは事実上、派遣労働となんら変わり無いが、外注という形をとることで新たに派遣企業に課せられた規制をくぐりぬけようとしている。労働者は形は外注企業の「正社員」だが、事実上、派遣企業の低賃金の非正規労働者である。これが「外協工」である。この造船工場では、この「外協工」の比率が高く、全労働者の半分近くが「外協工」だという。この待遇が一番劣悪な「外協工」が、この大規模ストライキの先頭に立っているのである。
 さらにこのストライキの背景には、すさまじい中国経済の危機がある。この中国最大の民間造船企業が操業停止に陥ったのは、中国経済の不振に伴うすさまじい経営不振であり、中国銀行からの累積融資は800億元(1兆1000億円)を超えている。しかも今、金融恐慌の危機に直面している中国政府は、野放図な銀行の企業融資の規制に入っており、こうした中で熔盛重工は破産に今直面し、今回の操業停止と賃金未払いという状況に突入したのである。金融機関はこれ以上の多額の融資を熔盛重工に対してできないと見られており、唯一の方法は返済期間を繰り延べ、その間に企業が再建されるのを待つだけだといわれている。ここには本格的な崩壊過程に突入した中国経済の絶望的な現実がある。
 この工場の操業停止は7月7日までと一応されているが、それ以降に展望があるわけではないし、「外協工」など非正規労働者の闘いも継続しようとしている。
 7月1日の労働合同法改定をもひとつの契機にして、中国の労働者階級の闘いは、またひとつ新たな段階に突入したのである。また、ウイグルでも暴動が相次いでいる。金融恐慌に直面している中国スターリン主義は、バブル経済を本格的に崩壊させ、さらに激しい大激動情勢に入ろうとしているのである。
 「外注化阻止・非正規職撤廃」、国鉄決戦を柱とする4ヶ月決戦は、同時に中国の労働者も含めた全世界の労働者との国際連帯を勝ち取っていく過程そのものである。全力で決起し、勝利しよう!(K)

*写真はいずれも、道路を封鎖して闘う熔盛重工の労働者 

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