動労千葉が「JRの偽装請負を告発する大集会」開く
動労千葉が主催した「JRの偽装請負を告発する大集会」が8月30日、すみだ産業会館で開かれた。動労千葉の田中康宏委員長はこの場で「今日の集会は動労千葉の戦闘宣言の場だ。今日を期していつでもストライキに立てる闘争体制に入って欲しい」と述べ、京葉車両センターでの構内運転業務一部外注化を組織の総力をあげて阻止することを宣言した。集会には動労千葉組合員を先頭に450人が結集した。すでに民間委託、外注化・非正規職化された職場で働く青年たちも数多く参加した。全参加者がひとつになり、社会全体にはびこる偽装請負や非正規職化の現実に怒りをもって立ち向かう総決起集会となった。
主催者あいさつで田中委員長は、外注化攻撃との10年間の闘いの画期的な地平について振り返った上で、今回の闘争の位置について「労働組合として初めて偽装請負・外注化を核心とする新自由主義そのものに正面から闘いを挑む闘いだ」と述べた。そして「この腐りきった社会のあり方そのものを外注化阻止闘争でひっくり返し、闘う労働運動を復権させよう」と呼びかけた。
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんは、労働者階級が営々と闘いとってきたすべての権利を破壊しようとする新自由主義のあり方にこそ資本主義の本質があると喝破した。そして「労働者が団結して闘って初めて偽装請負は偽装請負として摘発される。資本による法律違反、不当労働行為、偽装請負が全社会で行われている。この状況をひっくり返さなければいけない」と述べ、大きな視点から闘いの意義を鮮明にさせた。
連帯あいさつで動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長は「新自由主義に対する正面からの闘いを開始した動労千葉に心から連帯しともに闘う」と熱烈にアピール。すべての原発いますぐなくそう!全国会議(な全)の富田翔子事務局次長は「うれしい知らせがあります!」と、な全呼びかけ人の画期的な拡大を報告、9・11―9・19反原発闘争への決起を呼びかけた。
続いて、現場の先頭に立って闘う動労千葉の組合員、弁護団が次々とマイクをとった。川崎昌浩執行委員は、01年以来の外注化阻止闘争の意義と攻防の現局面について報告。外注化差し止め訴訟を担当する石田亮弁護士は、法的観点から訴訟のポイント、ともに闘う決意を述べた。続いて京葉支部・幕張支部の組合員が登壇すると、会場全体から大きな拍手が沸き上がった。すでに6月10日の外注化提案以降、激烈な組織攻防戦が続き、現場は闘いのまっただ中にある。その最先頭に立ってきた京葉支部の青年組合員、幕張支部の山田護支部長、車両技術分科会代表が鮮明な決意を述べた。
佐倉運輸区新設を始めとする運転基地統廃合阻止にむけて銚子支部と千葉運転区支部が発言、さらに貨物協議会、動労千葉争議団の発言が続いた。青年部結成準備委員の渡辺剛史君は「京葉支部の若い仲間の闘いなしにこの集会もなかった。彼の闘いが平成採の青年の中に大きな渦をつくっている。青年部結成へ、この闘いの中で組織を拡大する」と述べた。また石井真一動労水戸委員長もともに偽装請負追及の闘いに立つと発言した。
最後に民間委託・外注化、非正規化攻撃と闘う労働者が発言に立った。自治体の委託職場で働く労働者は「われわれ自身も奪われた労働条件を奪い返して外注化を粉砕する」と発言。教育労働者は福島の労働者との連帯を訴え、合同・一般労組全国協、医療労働者、自治体労働者がそれぞれの立場から外注化・非正規職化との闘いの意義を訴えた。激しい組織破壊攻撃を受け、9月末雇い止め攻撃と闘い抜いている郵政非正規ユニオン委員長が登壇すると、ひときわ大きな拍手が送られた。まら、国労新宿駅分会の闘う労働者はグリーンスタッフ雇い止め、駅業務などの大規模な外注化との闘いを訴え、ちば合同労組の青年は「職場の偽装請負の実態を暴き闘ってきた。こういう集会を待っていた!」と熱い連帯を表明した。
最後に闘争方針を提起した長田敏之書記長は「会社が外注化要員に対する教育訓練を開始した時点から動労千葉は直ちにストに入る。今回のストは半端な形では終わらない。この闘いの中で組織拡大を実現し、絶対に外注化を阻止しよう」と熱烈に訴えた。(O)
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