動労千葉がスト貫徹 木更津運輸区前で総決起集会
動労千葉は3月13〜15日、木更津支部を拠点に48時間のストライキに立った。20春闘勝利、木更津支部長への不当処分・強制配転撤回、運転士・車掌の職名を廃止する「新たなジョブローテーション」粉砕などを掲げたストライキは、3月14日のJRダイヤ改定を直撃した。
14日午後1時30分、豪雨をついて木更津運輸区前に組合員と支援が大結集し、スト貫徹!動労千葉総決起集会が開かれた。
関道利委員長が「木更津支部長への処分と強制配転を断じて許さない。動労千葉は組織破壊攻撃に断固反撃する」と宣言した。
東中野駅事故を繰り返させるな
川崎昌浩書記長が、「組織破壊攻撃への反撃は何よりも組織拡大だ」と強調した。また、JR東日本が昨年の台風とコロナウイルスを口実に、1人平均684円の低額ベア回答を出してきたことを弾劾し、「台風とコロナウイルスは労働者の責任なのか。『生きていける賃金をよこせ』の闘いに立とう」と訴えた。
川崎書記長は、さらに運転保安上の重大な問題を提起した。JRは総武緩行線の運転士に対し、突然、千葉―お茶の水の各駅間で運転時分を5秒短縮しろと言い始めた。オリンピック競技会場直近の千駄ケ谷、信濃町、代々木の各駅で6月以降、ホームドアの運用が始まり、駅での停車時間が長くなる。それを駅間のスピードアップで取り戻し、千葉―お茶の水間で1分50秒、運転時分を短縮するというのだ。
川崎書記長は、1988年12月、東中野駅構内に停車していた電車に後続の電車が追突し、運転士と乗客2人が死亡、116人が負傷した大事故も、JRによる無謀な運転時分の短縮が原因だったと指摘し、「第2の東中野駅事故を許さない。反合理化・運転保安確立へ闘う」と力説した。
また、前日のコロナ対策特別措置法の成立を改憲につながる動きと弾劾し、今回のストはこれへの反撃でもあると位置付けた。
処分と強制配転に屈せず意気高く闘う木更津支部長は、職場の仲間に「社友会は何の役にも立たない。動労千葉は一人一人を大切にする。ともに闘おう」と力強く呼びかけた。
地元の木更津をはじめ各地の動労千葉を支援する会が、ともに闘う意思を示した。動労神奈川の桑原豪臣副委員長は、翌日、自身がストに立つと報告した。
これを受け、動労千葉の各支部が決意表明。木更津支部長への攻撃を許さない決意とともに、総武緩行線の運転時分短縮に対する怒りがあふれた。千葉機関区支部の代表は、JR貨物が200円の賃上げという超低額回答を出した上、それも「ベアではない」としていることに怒りを示した。
大竹哲治副委員長が「闘いは続く。4月1日のジョブローテーション実施を阻止し、4月上旬のCTS(千葉鉄道サービス)春闘へ」と集会をまとめた。
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