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闘えば勝てる! 3・24鈴コン分会闘争支援・連帯集会が大成功

s20120328b-1.jpg 3月24日、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会闘争支援・連帯集会が赤羽会館小ホールで開催された。春闘の真っ最中、反原発闘争など連続的な闘いの合間をぬって195人もの人びとが駆けつけた。会場の席があふれて床に数十人が座り込み、まだ外は寒いのに暖房なしで室温が25度になるほどの熱気だった。
 集会は、東京地裁の2・29賃金仮払い仮処分決定―職場を軸に団結力と大衆闘争でかちとった大勝利を確認し、「鈴コン闘争を全国の2千万非正規労働者の闘いの先頭へ」を合言葉にした。そして鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議(準)の発足を宣言した。 

s20120328b-2.jpg 10年、20年もの間、3カ月雇用契約で働かせ、組合をつくって闘ったらクビ、しかもストライキをやり社前や駅前で訴えた組合活動に対する解雇。これに対して「屈しなかったら絶対に勝てる」という腹の底からの確信がみなぎる。それは、新自由主義のデタラメさに抗して職場から闘ってきた25年の国鉄闘争の火を消さないどころか、逆にそのたいまつが無数に増えていく希望を示すものだ。あるがままの労働者の実に歴史的な登場を、当該も、ともに闘う参加者もじわじわと感じた。折しも「3・11」一周年闘争を前後して、「労働組合再生が絶対に必要だ!」という叫びが全国あらゆる職場・地域からわき起こる中、新たな一点の火花が狼煙のようにあがったのだ。
 集会は、組合結成以来の闘いをまとめたDVD上映で最初から盛り上がった。地元東京北部の労組青年部が司会を務め、精研労組委員長が開会あいさつ。続いて、世田谷地区労顧問の花輪不二男さんが「かつての全国争議支援の経験も生かして、鈴コン闘争勝利と非正規職撤廃の全国闘争に残りの人生をかける!」という熱い主催者あいさつが行われた。
 全日建運輸連帯労組・関西地区生コン支部の高英男さんの「最後の勝利までともに闘う」という力強いメッセージが紹介され、JR東日本の4・1検修外注化を阻止した動労千葉の田中康宏委員長からは「自分たちの外注化阻止、非正規職を生まない闘いと、鈴コン闘争は一体。勝利は、職場の闘いと団結の拡大だ。ともに闘おう」との檄を受けた。さらに埼玉で派遣切り・組合破壊と闘い抜くJAM神奈川ジェコー労組行田分会、さいたまユニオン・ショーワ分会、そして郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長が特別アピール。
 全体が高揚する中、当該の鈴コン分会が5人で登壇。内尾稔分会長の分会闘争宣言を先頭に、どんなに酷い資本との闘いでも、団結して闘えば勝てることを確信とユーモア満載でアピールした。亡くなった組合員を含め固くて深い団結と、腹を固めた労働者の突き抜けた明るさは、笑いと感動の渦を生み「鈴コンワールド」をつくる。ひと言で言えば労働者の誇りだ。「この闘いは、自分たちだけじゃなく、多くの労働者に闘えば勝てるし生きていけることを示す闘いだ」「クソ会社と思ってたが、こんな闘いが味わえて、この職場に来てホントに良かった!」という言葉が素直に飛び出す。
 支援・連帯共闘会議の呼びかけ人・事務局団体が並び、4人の呼びかけ人のもと多くの賛同を得てほどなく本格結成すること、職場を軸に本裁判・労働委員会闘争も闘い、何より国鉄闘争全国運動と一体となって非正規職撤廃へ、地域・全国で、産別で、合同労組で、徹底して団結・共闘を拡大する大運動を推進すること、その力で勝とうと訴え満場の拍手で確認された。
 弁護団は、仮払い決定の勝利の画期性とともに、当該と団結して裁判も「現場闘争」として闘うとあいさつ。さらに地元はじめ全国各地の合同労組が発言。ふくしま合同労組は3・11の巨大な闘いを報告し「フクシマと鈴コン勝利・非正規撤廃はひとつだ」と訴えた。最後に、前日の3月23日、被曝労働に抗して全組合員のストを打った動労水戸からも共闘の表明が行われた。
 支援・連帯共闘(準)の結成に向けては、地域・産別・上部団体の違いを超えて多くの労働組合から東京地裁への要請署名が寄せられている。昨年末のとんでもない解雇攻撃以来、この間の鈴コン分会の闘いは、労働組合世界に衝撃を走らせている。誰もが話を聞けば、いったんは「とんでもない会社だ」と言う。次の瞬間、これは社会に蔓延している現実であり、たった数人の分会が団結だけを武器にして真っ向、直球勝負して勝ち抜いていることに大きく揺さぶられていく。鈴コン分会のように労働組合の、団結の、人間の、本来あるべき姿をよみがえらせなきゃイカン!、と。
 われわれ西部ユニオンは幸せにも鈴コン分会と日夜ともにある。この幸せをもっと膨大な、まだ見ぬ仲間に感じてもらいたい。それは難しいことじゃない。動労千葉のように、鈴コン分会のように労働者を信じて闘えば、すぐにわかるし感じられると思う。12春闘も反原発もこれからだ。どこまでも団結を拡大すれば、世界は俺たち労働者のものになる!(東京西部ユニオン・Y) 

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