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札幌で国鉄闘争全国運動・北海道の集会が大成功

s20111005b.jpg 10月2日、札幌で国鉄闘争全国運動・北海道の「反原発・反失業!北海道労働者集会」が2月の結成集会を上回る結集で開催されました。この運動の呼びかけ人で日本近代史研究者の伊藤晃さんが「3・11以後の運動に感じられる新たな運動の可能性」と題して講演し、労働運動の今後の展望を動労千葉労働運動の意義を明らかにすることで提起されました。「3・11で新自由主義が破産し、支配体制の安全装置が揺らぎ、従来の運動の限界をのりこえる好機が到来している。問題は、労働運動が資本主義の力になるか、資本主義批判の力になるかだ」と日本労働運動の歴史的解明を通して提起。 

 そして「動労千葉は『労働者はこの程度のものだ』という蔑視を超えたところで団結をつくっている」と強調されました。京葉車両センターでの10月1日の外注化強行阻止もあり、すごい説得力がありました。最後に、震災「復興」攻撃に対して「人々の生きる権利、働く権利に運動を集中させる」、そのために「無数の小さな運動を社会的な力の形成に向けてつなげていこう」「情況に影響を与える運動にしよう」と提起されました。
 基調報告に立ったタクシーの仲間は、専門学校を出たばかりの甥が解雇されたことを前夜に知ったということでした。「非正規労働者がモノのように投げ捨てられ、被曝労働を強いられるような社会を許さない」「変えるために道筋をみんなで考えよう」と怒りを込めて提起しました。戦争と大恐慌に立ち向かうため「国鉄分割・民営化問題は非正規雇用と原発の根源であり、こんな決着で終わりにするわけにはいかない」「11・6日比谷にみんなで行こう」と訴えました。
 続いて現場からの発言を受けました。不当配転と闘う電機の仲間は「戦争と大恐慌下で階級関係がむきだしの社会になった。労働者は闘わなければ生きていけない」、道南ユニオンの代表は「国鉄分割・民営化と原発は一体。今、価値観が転換している。被曝労働をなくすためNAZENとつながる運動をつくる」と発言。自治体の仲間は「『貧乏人』だった地方公務員がうらやましがられる社会はおかしくなっている。動労千葉の外注化阻止闘争に続き、この社会をひっくり返す」と決意を述べました。
 「すべての原発いますぐなくそう!全国連絡会・北海道(準)」の仲間などから連帯のあいさつを受け、活発な質疑応答の後、呼びかけ人のタクシーの仲間がまとめとして「労働者は資本主義に対抗する力になろう」と訴え、閉会しました。
 2月の結成集会を上回る参加となったのは、呼びかけ人の職場での実践に応えてタクシー労働者が現場から多数参加したこと、これまで札幌で国鉄闘争を担い、国労闘争団を支えてきた教労・自治体などの労働者・人士が、「4・9政治解決」に至る過程で生まれた運動の分裂をのりこえて集まったからでした。
 この7カ月余、3・11が起き、5月の石勝線事故、6月の国労本部の闘争終結宣言、7月の闘争団切捨て強行、9月のJR北海道社長の自殺などがありました。全国運動・北海道は、5月石勝線事故についてのJR労働者への働きかけなどを通じてJRとの闘いを取り組み、道内の社保闘争や不起立闘争ともつながり、反原発闘争にも会員が総決起する中で集会を準備してきました。集会の成功は新たな展望を切り開いたと思います。11・6の1万人結集へ、全国の仲間の皆さん、頑張りましょう!(北海道・JS) 

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