中国でタクシー労働者が再び大規模なストライキに突入
10月6日、中国・福建省厦門市のタクシー労働者が大規模ストライキに突入した。市のほとんどのタクシー労働者がこのストライキに参加しているともいわれている。
政府のタクシー増加政策は、ただでさえ苦しいタクシー労働者の生活を追いつめている。いままで走行距離1キロあたり7毛(約9円)の収入が平均してあった。だが厦門市でタクシーが実質1000台も増えたために、1キロあたり4毛(約5円)にまで収入が下がっているという。
ところがタクシー労働者は、毎日会社に200元(約2500円)を上納しなければならないばかりか、燃料代で180元(約2250円)も必要となる。収入は半減し、文字通りやっていけなくなっているのである! さらに悪質なタクシー会社は一方でヤミタクシーを経営し、タクシー労働者の仕事を破壊している現状があるという。
こうした「生きられない」現実に対して、今回の厦門市でのストライキが爆発した。武装警官1000人が動員され、タクシー労働者は武装警官と対峙しながらストライキを闘っている。事態はすでに暴動的事態にまで発展している。
中国のタクシー労働者は、労働者なのに会社からは「請負」とされて徹底的な搾取のもとに置かれている。これは一種の「偽装請負」そのものであり、こうした過酷な労働に対して今、中国全土でタクシー労働者のストライキが続発している。8月1日には杭州と上海でやはり大規模なタクシー労働者のストライキがあった。
動労千葉が闘っている外注化阻止の闘いの中にこそ、低賃金、偽装請負と対決し、「生きる」ために立ち上がっている中国のタクシー労働者、全中国の労働者との連帯の道がある。団結をかけて、外注化阻止決戦、偽装請負との闘いを闘い抜き、11月労働者集会の高揚をかちとっていこう!(G)
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