革命の新時代を告げる総合雑誌『序局』創刊
「新自由主義と対決する総合雑誌」を掲げて、新しい雑誌が創刊されました。誌名は『序局』。破防法研究会編集、アール企画発行、星雲社発売。かつて70年安保闘争の時に発行された『破防法研究』(1969~92年)の後継誌です。定価1200円(+消費税)。年2回刊。
破防法研究会は、21世紀の世界革命の始まりの時代に、新たな使命を担う総合雑誌として『序局』を世に送り出しました。「序局」とは「体制変革の最初の局面」を意味するということです。
創刊号の特集タイトルは「福島の怒りを共有する」。3・11を新自由主義がもたらした階級的犯罪と断罪しています。被災地労働者・農民座談会は、3・11で何が起こったか、労働者はどのような現実に直面し、どのように闘ってきたかが、生々しく語られています。特に原発事故によって農民が立ち至っている状況は衝撃的です。
また、阿部宗悦さん、白鳥良香さん、中嶌哲演さん、野中宏樹さんという東北から九州までの各地の原発と闘う人士からの「全原発廃炉に」の訴えは鮮烈です。
そして、福島の佐藤幸子さんを始めこの間の反原発の闘いの先頭に立つ人々からの貴重な声も寄せられています。
全日建運輸連帯労組関生支部の武建一委員長のインタビュー「労働組合はいま何をなすべきか」は、昨年の長期産業ゼネストを闘った関生の思想と行動を、きわめてリアルに語り尽くしています。そして労働組合のあり方について多くの示唆を与えてくれます。
鎌倉孝夫氏「新自由主義の展開と原発震災」、伊藤晃氏の「東日本大震災と天皇制」など、今日の状況を深くえぐる論究も満載されていて、興味深い中身です。
272ページ、盛り沢山ですが、3・11後の今日の階級闘争にとって、得難い内容が詰め込まれた創刊号です。
ただいま、ジュンク堂、紀伊国屋など全国の書店に並んでいます。書店で見つからない時は、添付の注文書をプリントし、書店に提示すれば取り寄せてもらえます。(T)
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