京浜労働者が東芝原子力研究所へ緊急抗議行動
東芝は臨界実験炉の再稼動をやめろ、原発輸出をするな!
11月28日午前9時、東芝原子力研究所(川崎市浮島)への抗議行動を行いました。浮島にある東芝の原子力研究施設の実験用原子炉が、28日にも運転を再開すること、また東芝が原発機器(タービンの周辺機器)をアメリカに輸出することも明らかになりました。京浜労働者交流会が緊急行動を呼びかけ、これに応えて、神奈川労組交流センターの仲間、さらにブログやツイッターで緊急行動を知った人も含め、13名で、東芝原子力研究所に申し入れ書をもって行きました。
しかし、所長をはじめとした責任者はまったく出てこず。当直=守衛が「対応しない」というのみで、責任者に取り次ごうともしない。本当にふざけきっている!
3・11福島第一原発事故から8カ月が経過し、何一つ問題は解決していません。そもそも福島第一原発3号機、5号機は東芝が建設したのです。何の反省もなしに実験用原子炉を再稼働し、原発を輸出することなど絶対に許せません。
いま野田政権は多くの労働者の怒りの声を踏みにじり、「原発再稼働、原発輸出、TPP推進」に突進し、これを日本経団連、資本家連中が積極的に支持し推進しています。東芝の原発輸出はこれに完全にそったものです。
神奈川、横浜、川﨑でもいたるところで基準値を超える放射線量が検出されています。にもかかわらず川崎市は東芝の臨界実験炉の再稼働を認めました。川崎市は、「川崎臨海部は市域のほぼ2割の面積を占め、日本経済を牽引する大きな役割を果たしているエリア」だと言い、「国際競争拠点形成」のために臨海部開発を進めようとしています。要するに資本が儲けるための臨海部再開発であり、そのために実験炉の再稼働も認めるというのです。
他方で、川崎市・阿部市長はこの8年間で2500人以上の市職員を削減、保育所を民営化するなど、すべての犠牲を労働者住民に押し付けているのです。こんなことは絶対に許せません。
1時間近く抗議行動を行い、最後に申し入れ書を読み上げ、全員がシュプレヒコールで怒りをたたきつけました。抗議行動は東京新聞にも報道されました。
抗議行動に先立つ午前7時からは、最寄り駅の京浜急行大師線小島新田駅で出勤する東芝労働者、鉄鋼労働者など京浜工業地帯の労働者にビラ入れを行いました。ビラまき行動には初めてという人、居ても立ってもいられず参加した人、仕事を休んで参加した人も。声を出しながら「再稼働やめてください!」と力いっぱい訴えました。出勤する労働者の関心と注目も高く、いつものビラの2倍、450枚のビラをまききりました。
福島では今このときも、放射能汚染、被曝との闘いが続いています。「福島をかえせ、子どもたちの未来をかえせ」――私たちの気持ちも一緒です。私たちは、東芝が臨海実験炉の再稼動をやめるまで、そして原発輸出をやめるまで、何度でも闘います。そして何よりも自分の職場で、地域でもっと声をあげ、仲間に広げ、怒りの声を大きな力にしていきましょう。(京浜労働者交流会・T)
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