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動労総連合が外注化阻止・強制出向差し止めの集団訴訟に決起

s20120830a-1.jpg 動労総連合は8月28日、「強制出向粉砕・偽装請負弾劾」を掲げて外注化阻止総行動に立ち上がり、ストライキと労働局申し入れ、さらに外注化と強制出向差し止めを求める集団訴訟を東京地裁に提訴した。「ありとあらゆる闘いで外注化と強制出向、非正規職化を絶対に止める!」――ほとばしるような怒りと決意で全組合員が終日行動を貫徹した。またこの闘いの渦中で、動労水戸、動労西日本で組織拡大を実現する決定的前進が切り開かれた。
 動労千葉はこの日、検修職場の全組合員が始業から勤務明けまでの24時間ストに決起した。9時からDC会館で開催されたスト突入集会に各職場から続々と組合員と支援が結集した。 

s20120830a-2.jpg この場で田中康宏委員長は「当局は外注化実施に向けて、先行して管理者である助役に出向発令を始めた。10月1日まで1カ月、今日の闘いは外注化絶対阻止への戦闘宣言だ」と口火を切った。外注化対象となっている支部の代表が次々と決意表明し、幕張支部の山田護支部長は「現場への外注化の趣旨説明、ロッカー整理など1日1日現場での攻防が始まり毎日が闘いになる。会社は10月1日に実施する気ですがこんなクソみたいな会社ぶっつぶしてやる覚悟で絶対に外注化を止めます」と力強く宣言した。
 その後、参加者全員で千葉労働局に向かった。動労千葉はこの間、偽装請負の違反申告を厚労省に行い、何度も要請行動を重ねてきたが労働局はまったく動こうとしない。この日は、ストに決起した組合員と支援あわせて100人以上で労働局を訪れ(写真②)、代表して田中委員長と検修職場の組合員など三十数人が1時間以上にわたって担当者と面談、職場への立入調査を直ちに行うよう強く申し入れた。
 その後、動労千葉は東京・霞が関に向かい、東京地裁前で動労水戸と動労連帯高崎と合流、検修業務の外注化と強制出向差し止めを求める仮処分申請を行った。申し立て人は、いま外注化対s20120830a-3.jpg象の職場で働いている60人の組合員だ(千葉49人、水戸10人、高崎1人)。強制出向問題での労働組合の集団訴訟は初めてだ。地裁前には、動労総連合組合員に加え、動労千葉を支援する会、全金本山労組や、合同・一般労組全国協に結集する各地域のユニオンなどが支援に駆けつけ、地裁前の歩道を埋めつくす250人が一体となって闘い抜いた(写真①と③)。当該と代理人弁護士が大きな拍手の中を送り出され、東京地裁民事部に書面が提出された。
 弁護士会館で開かれた報告集会(写真④)では、田中委員長があらためてこの集団提訴と外注化阻止闘争の意義を提起した。さらに、自らも申し立て人である動労水戸の石井真一委員長、動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長がそれぞれ決意を表明した。10人の代理人弁護士を代表して石田亮弁護士が「今回の出向は明らかに『行きっぱなしの片道切符』だ。こんな出向を本人同意なしに会社が通告することなど許されない」と発言。花澤俊之弁護士は、千葉鉄道サービス(CTS)を相手にした解雇撤回裁判を担当してきた経験から「CTSは金のことしか考えていない本当にひどい会社。正義はわれわれの側にある」と断言。鈴木達夫弁護士は「国鉄分割・民営化以s20120830a-4.jpg来、どれほど労働者の権利が踏みつけられてきたか。社会には怒りがあふれ数万人、数十万人の決起が始まっている。その先頭にこのJR外注化阻止の闘いがある」と述べ、この闘争の持つ大きな位置を明確にした。
 動労千葉青年部の渡辺剛史さんは「国労や東労組はなにを考えているのか。いま声を上げないでいつ上げるのか」と戦闘的に決意表明。司会の関執行委員が「今日の闘いと連帯して、本日付で動労西日本に1人の労働者が加入した」と、うれしいニュースを伝えると会場はさらに沸いた。当面する方針の提起を行った長田敏之動労千葉書記長は、連日の職場闘争と組織拡大の闘い、さらに強制出向の事前通知が予想される9月14日に動労千葉総決起集会(午後6時から千葉市民会館)を開催することを提起した。集会終了後、3組合の代表と石田弁護士が司法記者クラブで記者会見を行った。
 闘いは、いよいよ正念場中の正念場に入った。JR職場での徹底抗戦と一体となり、車両センタービラまきを強め、検修外注化10月1日実施を絶対に止めよう。(O) 

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