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2.17労働者集会に650人、新たな闘いへの突入を宣言

20130219b-1.jpg 「国鉄分割・民営化で不当解雇から26年/2・17労働者集会」(呼びかけ/国鉄闘争全国運動)が2月17日、東京・すみだ産業会館サンライズホールで開催された。650人の労働者・学生が会場を埋めつくし、新たな闘いへの決意みなぎる総決起集会として大成功をかちとった。
 司会は、呼びかけ人である動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長と、動労千葉の長田敏之書記長がつとめた。
 主催者あいさつで呼びかけ人の3氏が、この情勢の中で国鉄闘争全国運動の一段の飛躍をなんとしてもかちとる必要があることを熱く訴えた。元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんは「解雇自由の攻撃が強まり、闘わなければ奴隷になるしかない時代だ。経営者がいなくても労働者は生きていける。しかし経営者は労働者がいなければ成り立たない。職場でこのことをどんどん訴えよう」と述べ、日本近代史研究者の伊藤晃さんは「労働者が自らの存在意義や尊厳に目覚め、労働者が労働者階級になっていく重要な場としてこの全国運動はある」と語った。愛媛県職労の宇都宮理委員長は「国鉄分割・民営化で突きつけられた課題は、今や全労働者共通の課題になった。公務員攻撃、さらに伊方原発再稼働攻撃に対して組合として取り組んでいく」と決意を語った。。 

 続いて動労千葉からの闘争報告を田中康宏委員長が行った。田中委員長は3点にわたって提起した。第1は、1047名闘争について、昨年の6・29動労千葉鉄建公団訴訟一審判決の地平を踏まえ高裁でなんとしても解雇撤回・JR復帰の判決をかちとることだ。第2に、昨年10月1日に検修・構内業務外注化が強行された状況と対決し、外注体制を粉砕する第2ラウンドの闘い突入すると宣言した。田中委員長は「反合・運転保安闘争を軸に据え、3月春闘にストを配置して新たな闘いに入る。この闘いを通して戦後の労働運動がのりこえられなかった壁をうち破る」と決意を語った。
 田中委員長は第3に、安倍政権下での“新たな雇用破壊元年”と言うべき資本攻勢に対して「時代が変わろうとしている。労働者の中に巨大な意識変化が必ず起きる。全国の地域・職場から闘いを起こし、国鉄分割・民営化からの二十数年間に決着を付けるべき時がいよいよ来た。国鉄闘争全国運動6・9全国集会(文京シビックホール)までの数カ月、国鉄闘争全国運動のこれまでの枠を突き破り、全国に無数のつながりをつくろう」と呼びかけた。

20130219b-3.jpg●必ずJRに戻る!1047名闘争当該が揺るがぬ闘志
 1047名解雇撤回闘争当該が登壇し、一段と大きな拍手が沸いた。
 動労千葉争議団の中村仁さんは、あらためて26年前の解雇に言及し、腹の底からの怒りで全身を震わせながら「この闘いは争議団9人や動労千葉だけの闘いでなく、労働者全体の闘いだ。高裁で必ず勝ってJRに戻る」と語り、国労旭川闘争団の成田昭雄さんは「昨秋以降、全国を回り4・9和解でハンコをついた連中にも会った。みんな間違った指導をしてきた国労本部などに怒っている。解雇された者は解雇撤回以外にない! 自分は全国どこへでも行く」と闘志をみなぎらせた。動労千葉顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は「昨年の6・29判決は、4・9和解を跳ね返して闘ってきた全国運動の大きな成果だ。裁判勝利へ全力で闘う」と述べた。
 次に、6・29判決を受けてスタートした「解雇撤回・JR復帰を求める高裁署名運動」の呼びかけ人が訴えを行った。20年以上にわたり国鉄闘争を支援し続けてきた立場から「国鉄闘争はいまだ終わっていない」「労働運動の原則を据えた、多くの賛同を得られる幅広い運動を」「署名運動への熱烈参加を呼びかける」と呼びかけた。運動の広がりを実感させる発言となった。
 
20130219b-2.jpg●外注体制粉砕へ闘う
 自治体労働者からのカンパアピールに続き、外注化阻止・非正規職撤廃に向けたJR職場からの決意表明に移った。
 千葉鉄道サービス(CTS)への強制出向当該である動労千葉の関道利執行委員は、CTSとの36協定締結を巡る攻防、CTSのでたらめぶりを怒りを込めて報告し「外注化粉砕へ職場から闘い抜く」と発言、木更津支部の岩瀬恵一副支部長は3月ダイヤ改定での久留里線ワンマン化阻止へ職場・地域から闘い抜くと述べた。さらに動労水戸の石井真一委員長も外注化にともなう水戸支社での業務破綻の現実を暴露し「下請け会社の労働者、清掃労働者も含めて団結して闘えば絶対勝てる。この道を進もう」と語り、動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長は組合の枠を越えた偽装請負摘発の取り組みを報告。
 闘いの最先頭に立つ動労千葉青年部、動労水戸、動労西日本の青年労働者の発言が続いた。ライフサイクル強制配転から3年となる動労千葉青年部の滝厚弘さんは習志野運輸区運転士への原職復帰をかちとったことを勝利感いっぱいに報告した。さらに強制出向無効確認訴訟代理人の石田亮弁護士が「現場でも勝利し法廷でも勝つ」と語り、森川文人弁護団長は「外注化は、追いつめられた資本による絶望的攻撃だ」と述べた。

●新たな仲間が結集し決意表明
 決意表明では大阪市職の赤田由行さんが「職場には橋下と、闘わない市職本部への怒りが渦巻いている。本当に悔しいし腹は立つが面白い情勢だ。動労千葉と同じ闘いをあらゆる職場にうち立てるチャンスが来た」と語り2・24橋下打倒集会への結集を呼びかけた。さらに、東京西部ユニオン・鈴木コンクリート工業分会を先頭とする闘う4つの合同労組組合員がそろって登壇し自己紹介、鈴コン分会の吉本伸行書記長が「闘う中で新たな仲間が集まった!」と建設・交運関係の労組連絡会をつくって闘いを拡大すると宣言すると、参加者全員が大きな拍手と声援で応えた。さらに国鉄闘争全国運動・東京東部の会の代表、全学連の斎藤郁真委員長が決意を表明。全金本山労組の長谷武志副委員長が閉会あいさつと団結ガンバローで集会を締めた。
 今年の2・17集会は、「国鉄1047名解雇撤回」と「民営化・外注化粉砕、非正規職撤廃」の2大闘争が文字通り融合・一体化し、同時に、各地から闘いの火の手をあげた新たな仲間が結集する画期的な集会になった。国鉄分割・民営化でやられたこと、国鉄分割・民営化から26年間にやられたことに対して、JR職場を始め全産別の労働者の総決起で革命的に決着をつける闘いがうなりをあげて始まった。動労千葉は、その先頭に立ち、新たな時代の反合・運転保安闘争に総決起することを宣言した。
 2月7日の国鉄闘争全国運動の呼びかけ人会議で「国鉄闘争全国運動6・9全国集会」の開催が正式に決定された。2~3月決戦を闘い抜き、6・9集会の空前の成功へと突き進もう。 

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