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賃金引き上げ求めスト 日本機械工業労働組合 職場離脱し構内デモ貫徹

20130331d-1.jpg 「要求!貫徹!」「春闘!勝利!」のデモコールが工場中に響き渡った。日本機械工業労働組合は3月26日に職場の労働者の怒りを背景にストライキに決起した。
 労組解体、春闘圧殺、スト禁圧の13春闘情勢の中、日本機械では資本と労働組合の激突となった。まさに新自由主義と全面的に対峙する関係に入ったのである。
 回答指定日の3月18日、会社の「回答を用意していない」という傲慢(ごうまん)な態度に、日本機械労組は「許せない」と争議行為通告を出した。19日に回答があったものの容認できない低額回答であった。
 資本の低額回答に対して、組合は連日の朝ビラや職場集会を行い、回答促進のために23日から残業拒否と出張拒否の闘いをたたきつけた。 

 組合の要求は、4500円の賃上げ、07年から続いている賃金カットの解消、子会社から日本機械への出向禁止(非正規職化阻止)などだ。
 しかし資本は「利益確保」のためと称して賃上げ再回答を拒んだ。だが、職場の労働者は数年間続く低額回答に怒りを爆発させ、屈服しなかった。「残業・出張拒否でダメなら次はストライキだ!」と不屈に闘う方針を現場からつくり上げた。執行部も「交渉から行動へ」と実力行使をたたきつける方針に転換した。
 ついに26日午後、ストライキを背景にした団交を行い、資本の低額回答を打破する闘いを展開。それでも資本は回答前進を拒否した。
 組合はストライキの前倒しを決断、11時から1時間のストを全組合員に指示した。
 この指令に対して組合員は職場を次々に放棄し会社役員室前の広場に結集した。百人近い組合員が怒りのストに主体的に決起したのである。
 ストライキ突入を会社役員室の前で宣言し、職場代表者や執行部がみなぎる決意と怒りを次々と資本にたたきつけ、構内デモを貫徹した。
 職場の労働者は、たとえ長期戦になっても低額回答を打破する決意を固めた。
 この労働者の怒りのストに恐怖した資本は、回答の前進を約束せざるをえなかったのである。
 動労千葉は、外注化反対と大幅賃上げを掲げ、3月14日~17日にかけて春闘第2波の連続ストを闘い抜いた。動労水戸も14日に外注化粉砕の春闘第3波ストを貫徹し、さらに被曝労働拒否の新たな闘いに突入している。ストで春闘を闘い、階級的労働運動の存在と力を示している。
 日本機械労組は、このストと結合し、新自由主義による労働者への団結破壊と雇用破壊に対して、労働者の「ストライキを!」のマグマのような決起で資本主義の支配を揺るがす闘いを展開した。
(三多摩労組交流センター・HY)
 

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