動労連帯高崎が外注化反対の抗議行動に決起!
4月1日、動労連帯高崎と動労千葉を支援する会・熊谷の主催で、偽装請負・違法出向弾劾、外注化阻止!籠原駅前抗議行動が行われ、埼玉ユニオンや全逓労働者、群馬合同労組、そして東京から鈴コン分会の2名も駆けつけ、JRを徹底的に弾劾した。4月1日から外注先の高崎鉄道サービス(TTS)は、ダイ改に乗じて点呼場所を駅から1キロも離れた場所に一方的に変更したり、検修や構内運転の労働者に新たに清掃業務までやらそうとしていた。朝7時半からビラをまき、これを徹底的に弾劾するとJRやTTSの労働者が次々とビラを受け取り、解雇撤回の10万人署名に署名をした。熊谷で行われた偽装請負の学習会の報告集も買った。構内の労働者はみな口々に通勤時間が早くなることに怒りと不満の声をあげた。まさに組合の枠を超えて外注化への怒りはますます高まっているのだ。
午前9時に、動労連帯高崎の漆原副委員長が仕事を終えて抗議行動に合流した。漆原さんは「TTSは今日から私たちに清掃業務までやらせようとしていたが、突如延期すると発表した。理由は言わないが、私たちの闘いの結果だと思う」「しかしTTSは点呼場所の変更は強行した。多くの電車通勤者は、早い電車に乗らねばならず、拘束時間がのばされた。あくまで元に戻すよう要求して闘う」「構内業務でも日常的にJRからの直接の指揮命令、偽装請負が横行している、私たちはあくまでも反対し、摘発して闘い抜く」と決意表明が行われた(全発言参照)。職場全体の圧倒的な怒りを背景にしているだけに、漆原副委員長の報告には、外注化の許し難い理不尽への怒りだけでなく、勝利感がみなぎっていた。さらに鈴コンの労働者の「月に20万にも満たない賃金では結婚して子供を育てる事なんてできない。未来のために外注化・非正規化と闘おう」という渾身の訴えは、籠原駅全体に響き渡った。まさに外注化反対、非正規職撤廃を真正面で掲げて闘う元気いっぱいの抗議行動となった。
今回の行動は、外注化の強行から半年が経過する中で、これに屈服するどころかますます外注化への怒りが拡大し、その矛盾を暴き破産させていく新たな労働運動が、この籠原の職場でも勝利的に前進していることをはっきり示した。外注化阻止の抗議行動へのJRやTTSの労働者のうれしそうな笑顔がすべてを物語っている。職場で団結を拡大し、偽装請負を内側から打ち破る闘いはいよいよこれからである。この高揚と息吹を力にして、外注化粉砕の団結をますます拡大するために、みんなで闘おう!(s)
●漆原副委員長の発言
10月1日にJRから高崎鉄道サービス(TTS)に出向してちょうど半年がたちました。籠原は高崎車両センター籠原派出所という駅での併合・分割作業、車庫の入換え、電車の検査と修繕という仕事ですが、それがすべてTTSに外注化されました。高崎支社全体では、約60名が出向になり、そのうち半数を超える34名、管理者2名を加えると36名がTTSに出向になりました。
今月1日から、TTSは清掃作業もする会社だからということで、電車や駅、ホームの清掃作業が業務に組み込まれ、見習いを開始するということになっていました。3月25日にそういう勤務が発表されたわけです。ところが28日になって、突如この清掃作業の見習いが延期になりました。これは動労千葉と動労水戸とともに行っている出向無効の裁判で、JRの弁護士は「作業内容は変わらない」と答弁書に書いていたので、私たちの闘いの力で阻止したんではないかと思います(拍手)。しかしもう一つ、今日から日勤の点呼場所が駅のそばの詰め所から、1キロも離れた車庫に変えられました。ここで働いている人は、遠くから電車で通っている人が多いのですが、そういう人たちは、朝一本早く、夕方帰りの電車も一本遅くと実質的な拘束時間が、伸びる訳なんですね。そういうことも一切考慮せずに、一方的に点呼場所の変更をしてきました。私たちはあくまでも、点呼場所はこちらでと要求をして、これからまだまだ闘っていかなければならない。
さらに10月には、業務の拡大ということで、高崎や新前橋でいままで外注化されていなかった部分も外注化されようとしています。私たちは、今でもこの外注化が、偽装請負を引き起こすということで、反対しています。会社は「偽装であるかどうかはJRと鉄道サービスの問題だ」と、現場で働いている労働者には関係ないような言い方をしている。しかし実際に働いているのは私たちであります。
実際ここでの分割と連結作業、車庫入れの作業の中で、線路の番線が急遽変わったりするわけです。先日も夜11時ぐらいになって、急に番線が変わるということがあったわけですけど、そのときにTTSの作業責任者もJRの構内助役も、寝ていていないわけです。直接自分の担当だったわけですけど、JRの駅員からTTSの作業責任者を経ないで、直接連絡が来ました。これは偽装請負の指揮命令なんです。私たちはあくまでも反対し、摘発していこうと考えています。こういう状況を一日も早く解消させるために、これからもがんばっていきますので、よろしくお願いいたします(拍手)。
この記事へのコメントはありません。